ケリー、ジョンジョンが満点ライド。ボルコム・フィジー・プロはベスト8が決定。

ケリー、ジョンジョンがパーフェクト10。ボルコム・フィジー・プロは ベスト8が決定。 


Kelly Slater (USA), 41, earned a perfect 10 and a 9.30 in Round 4 of the Volcom Fiji Pro to advance to the Quarterfinals. Credit: ASP/SCHOLTZ

 

クラウドブレイク、タヴァルア/フィジー(2013年6月11日火曜日)コンディション不良でレイデイが続いていたASP-WCT第4戦「ボルコム・フィジー・プロ」がようやく再開。パーフェクトな6~8フィートのクラウドブレイクでラウンド3、4、5を完了。クオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。

 

スーパーコンディションとなったクラウドブレイクにおいて、カレントASPワールドNo.4でボルコム・フィジー・プロのディフェンディング・チャンピオンであるケリー・スレーターは、ジェレミー・フローレス(FRA)とセバスチャン・ジーツ(HAW)と対したラウンド4で、パーフェクト10と9.30をスコア。信じ難いエクセレントな19.30というヒートスコアを叩き出した。

 

勝つか負けるかは気にしていなかった。どちらにしても再びサーフすることになっていたからね。

 

スレーターのパーフェクト・スコアは、2つのディープなチューブ・セクションを見事にすり抜ける、巨大なダブル・バレルによるものだった。「それは信じられなかった」と、スレーターが言った。「その波は、僕がこれまでに経験したコンテストの中で、ベスト・ウェイブとされるものだった。パーフェクト10の波は、ディープで、レールを掴んだ。スピードを上げるしかなくて、フォーム・ボールにヒットしたけど、かろうじてメイクできたんだ。そのあとターンをして、もう一つのチューブをメイクした。あのビッグなヤツはパーフェクトだった。ただライトスポットにいたい感じだったね。バレルの中は、物凄いスピットで、霧のようで何も見えなかったよ。勝つか負けるかは気にしていなかった。どちらにしても再びサーフすることになっていたからね。」

 

“僕は楽しんで次のラウンドでも今と同じようにやるだけですね”

 

レンストランツで行われたラウンド2でパーフェクト10をスコアしていたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、再びクラウドブレイクで完璧なパフォーマンスを見せた。そして、ディープなバレルへと繋がる、シームレスなバックハンドのターンで彼の2本目のパーフェクトスコアをマークした。ラウンド4でランキング・リーダーのジョディ・スミス(ZAF)とベテランのタジ・バロウ(AUS)を下したフローレンスは、ダイレクトにクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

「それは、ちょっとしたスモールウェイブだったので、どんなスコアが出るか分かりませんでした。」と、フローレンスが言った。「僕はいくつかのターンをして、それから、インサイドでロング・ランニング・バレルを手に入れたんです。メイク出来て最高でした。僕は今やっていることを続けるつもりです。楽しんで、次のラウンドでも同じようにやるだけですね。」

 

“僕はタヒチも好きだけど、フィジーは僕にとって世界最高のレフトなんだ”

 

ASPワールド・チャンピオンに君臨し、現在ASPランキング8位のジョエル・パーキンソン(AUS)は、クラウドブレイクのオープン・オーシャン・ラインナップで非の打ち所のない素晴しい演技を見せた。ディープなバレルと巨大なカーヴィングを組み合わせて、本日のトップ・スコアをいくつもマークしたパーキンソンは、ラウンド3でリプレイスメントのヤイディン・ニコル(AUS)、そしてラウンド4ではカリフォルニアのコロヘ・アンディーノ(USA)とナット・ヤング(USA)に対し、圧倒的な勝利を収めた。

 

「波は物凄く良くて、やっているのが犯罪のような気分だったよ。」と、パーキンソンが言った。「コンディションはスイッチが入ったような素晴しいもので、勝ちたいヒートだった。あれは夢のようなヒートだった。実際のところ、我々はいくつも良い波を逃してしまった。クラウドブレイクは、世界のベスト・レフトである。僕はタヒチも好きだけど、フィジーは速く、バレルをゲットできて、ターンや他の色々なことができる。僕にとって世界の中で最高のレフトなんだ。」

 

”あんなことする選手は嫌われる。最後にあの波に行くべきではありませんでした”

 

カレントASPワールドNo.1のジョディ・スミス(ZAF)は、バレル・ライディングが得意のジェレミー・フローレス(FRA)に対した激戦となったヒートでエクセレントな試合運びを見せた。フローレスは、終了間際に逆転を狙って最後の波にテイクオフ。深くバレルに包まれて行くが、優先権を持っていたスミスが、その行く手を阻み、その波にプルイン。フローレスのチャンスをシャットダウンして、クオーターファイナル・ポジションを固めた。

 

「それは僕にとって重要なヒートでした」と、スミスが言った。「どんな‘CTヒートでも重要ですが、クォーターをメイクするには、ラウンド5をクリアすることが特に重要なんです。ジェレミー(フローレス)は僕の良い友人ので、あれは最悪ですね。あんなことする選手は嫌われますよ。最後にあの波に行くべきではありませんでした。でも勝ち上がれて最高です。僕はこれまでサウス・パシフィック・レッグでクオーターをメイクしたことがないんです。」

 

イベント主催者は、ローカル・タイムの明朝、午前6時30分にファーストコール。ファイナルデイとなることを期待している。(日本とフィジーの時差は+3時間)

 

The Volcom Fiji Pro will be webcast LIVE via volcomfijipro.com

 

 

ボルコム・フィジー・プロ:ラウンド3
ヒート4:ジェレミー・フローレス(FRA)14.00 def.ミゲール・プポ(BRA)10.50
ヒート5:セバスチャン・ジーツ(HAW)11.60 def.カイ・オットン(AUS)10.73
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)13.87 def.ミッチェル・コルボーン(AUS)11.03
ヒート7:ミック・ファニング(AUS)11.66 def.ヘイター・アルベス(BRA)5.67
ヒート8:C.Jホブグッド(USA)9.67 def.トラヴィス・ロギー(ZAF)7.87
ヒート9:ジョシュ・カー(AUS)10.76 def.ブレット・シンプソン(USA)6.13
ヒート10:コロヘ・アンディーノ(USA)9.00 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)6.00
ヒート11:ナット・ヤング(USA)15.67 def.マット・ウィルキンソン(AUS)12.93
ヒート12:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.20 def.ヤイディン・ニコル(AUS)14.40

 

ボルコム・フィジー・プロ:ラウンド4
ヒート1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.43、ジョディ・スミス(ZAF)15.43、タジ・バロウ(AUS)12.33
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)19.30、セバスチャン・ジーツ(HAW)15.16、ジェレミー・フローレス(FRA)13.30
ヒート3:C.Jホブグッド(USA)12.07、ジョシュ・カー(AUS)11.83、ミック・ファニング(AUS)9.77
ヒート4:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.14、コロヘ・アンディーノ(USA)15.07、ナット・ヤング(USA)8.07

 

ボルコム・フィジー・プロ:ラウンド5
ヒート1:ジョディ・スミス(ZAF)14.50 def.ジェレミー・フローレス(FRA)14.43
ヒート2:セバスチャン・ジーツ(HAW)15.97 def.タジ・バロウ(AUS)15.23
ヒート3:ジョシュ・カー(AUS)18.76 def.ナット・ヤング(USA)7.83
ヒート4:ミック・ファニング(AUS)19.53 def.コロヘ・アンディーノ(USA)14.34

 

アップカミング・ボルコム・フィジー・プロ・クオーターファイナル・マッチアップ:
QF 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ジョディ・スミス(ZAF)
QF 2:ケリー・スレーター(USA)対セバスチャン・ジーツ(HAW)
QF 3:C.Jホブグッド(USA)対ジョシュ・カー(AUS)
QF 4:ジョエル・パーキンソン(AUS)対ミック・ファニング(AUS)