ジョディ・スミスがビラボン・リオ・プロ優勝。デ・スーザがASP WCTランキングをリード

ジョディ・スミスがビラボン・リオ・プロ優勝。デ・スーザがASP WCTランキングをリード。 


Jordy Smith (ZAF), 25, wins the 2013 Billabong Rio Pro over Adiano de Souza (BRA), 26. Credit: ASP/Kirstin
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バーハ・ダ・チジュカ、リオデジャネイロ/ブラジル(2013年5月19日日曜日)ASP-WCT第3戦「Billabong Rio Pro 」が終了。ジョディ・スミス(ZAF)が、クリーンな2~4フィートのコンディションで行われた激戦となったファイナルで、ブラジル期待のエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)を破り、今季初優勝を手に入れた。ビラボン・リオ・プロはイベント・ウエイティング・ピリオドの全日程を利用。ASPトップ34による、バレルからエアリアル・マニューバーまで数々のハイパフォーマンスが繰り広げられたショーダウンとなった。

 

スミスはデ・スーザに対したファイナルにおいて、テクニカル・エアとターンの信じられないほどバラエティなテクニックを見せた。スミスは、巨大なストレート・フロントサイド・エアのワンマニューバーで9.33、さらにステイルフィッシュ・エア・リバースで8.50をスコアして勝利を掴んだ。スミスにとって今回の優勝は、Jベイ以来のASP WCTイベント3度目の勝利となった。

 

「この勝利は、信じられない感じです。」と、スミスが言った。「また一つ夢が叶いました。僕はワールドツアーのイベントで優勝できると自分を信じてきましたが、南アフリカから遠ざかっていた優勝を自分自身に証明しなければなりませんでした。ギャラリーとエイドリアーノ(デ・スーザ)に感謝します。彼はイベントを通してリップしていた。素晴らしいサポートをしてくれた、自分の友人とファミリー全てに感謝します。ありがとう!」

 

Jordy Smith is the new king of Rio. Photo: ASP/ Smorigo

 

“彼はエアリアルを決めていたので、自分も同じエアで勝負しなければならないと思いました。”

 

ファイナルまでのスミスの活躍は目を見張るものがあった。サウス・アフリカン・パワーハウスであるスミスは、ファイナルまでにルーキーのフリーペ・トリード(BRA)と2度のASPワールド・チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)を破った。スミスは、今日の勝因を彼の対戦相手とバーハ・ダ・チジュカの絶えず変わるコンディションに適応する彼の能力にあると考えた。

 

「ファイナル・デイがタフになるということは分かっていました。 」と、スミスが言った。「僕は、フリーペ(トリード)に対するファーストヒートで本当に緊張していました。幸運にも、そのヒートを切り抜け、ミックとのヒートでは、良い波を待ちました。エイドリアーノとのファイナル頃にはサイズダウン。彼はエアリアルを決めていたので、自分も同じエアで勝負しなければならないと思いました。最終的に2つのスコアをメイク出来てラッキーでしたね。」スミスは、今回の優勝で現在ASP WCTランキングNo.2にジャンプアップした。

 

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デ・スーザは、ランキング・リーダーだったケリー・スレーターを抑え、トップに躍り出る。

 

Adriano is the new ASP WCT ranking's leader. Photo: ASP/ Kirstin

 

 

2011年のビラボン・リオ・プロ勝利者であるデ・スーザは、キャリア2度目となるビラボン・リオ・プロのファイナルを目指して躍進を続け、11タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)とガブリエル・メディーナ(BRA)を下した。しかし、ファイナルではスミスの圧倒的なフォームを崩す事は出来なかった。自分はベストを尽くしました。そして、自分を100パーセント支えてくれたギャラリーに感謝します。」と、デ・スーザが言った。「おめでとう! ジョディ(スミス)。彼は、ファイナルで最初から最後まで私を克服した。自分はブラジルを代表して、ここに居られ本当に嬉しいです。ジョディは最高だった。そして、彼にお祝いを言いた。おめでとう!」第2戦のベルズビーチで優勝し、今回2位となったデ・スーザは、ランキング・リーダーだったケリー・スレーターを抑え、トップに躍り出て、彼に初のブラジリアンASPワールド・チャンピオンを目指すチャンスがある事を強調した。

 

ファイナル・デイは信じられないパフォーマンスを見せたガブリエル・メディーナ(BRA)。クオーターファイナルでは、バレルからのエアという信じられないコンビネーションでパーフェクトな10-ポイント・ライドをもたらした。飛ぶ鳥を落とす勢いのブラジリアンは、彼のセミファイナルでエイドリアーノ・デ・スーザに対して17.50をスコアするも、激しいデットヒートの末、最後の最後に大逆転され3位でフィニッシュとなった。また、同じく3位となったのはミック・ファニング(AUS)。ファニングは、ASP WCTルーキー・セバスチャン・ジーツ(HAW)に対したクオーターファイナルで圧倒的な強さを見せていたが、ジョディ・スミスに対したセミファイナルでリズムを見つけることができなかった。

 

11タイムASPワールド・チャンピオンでカレントASP WCT No.4のケリー・スレーター(USA)41才。昨日は、ほとんど欠点のない演技をしていたが、今朝のオープニングヒートとなったデ・スーザとのクオーターファイナルではリズムを掴めなかった。「もっとより多くの波があると思っていた。ヒートの間、調整が出来なかった。」と、スレーターが言った。「エイドリアーノ(デ・スーザ)は上手くやったね。大違いだった。クオーターファイナルは最悪の結果ではないよ。去年よりは良いしね。今回は長いウエイティングになった。ずっと待って待って昨日のあの波で負けていたら最悪だったね。今回は5位。次のフィジーに目を向けて行くよ。」

 

ASP-WCTの次のイベントは、2013年6月2日から14日でフィジーで開催される「ボルコム・フィジー・プロ」である。

 

ビラボン・リオ・プロのオフィシャルサイト:http://wctbrasil.com/rio13

 

ビラボン・リオ・プロ・ファイナル結果:
優勝:ジョディ・スミス(ZAF)17.80
2位:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)16.34

 

ビラボン・リオ・プロ・セミファイナル結果:
SF 1:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)17.64 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)17.50
SF 2:ジョディ・スミス(ZAF)14.83 def.ミック・ファニング(AUS)8.26

 

ビラボン・リオ・プロ・クオーターファイナル結果:
QF 1:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)15.33 def.ケリー・スレーター(USA)12.30
QF 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.43 def.エイドリアン・バカン(AUS)14.93
QF 3:ミック・ファニング(AUS)12.50 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)12.37
QF 4:ジョディ・スミス(ZAF)17.76 def.フリーペ・トリード(BRA)14.07

 

ASP WCTトップ5サーファー(ビラボン・リオ・プロ後)
1. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)18,500pt
2. ジョディ・スミス(ZAF)18,250pt
3. ミック・ファニング(AUS)18,200pt
4. ケリー・スレーター(USA)16,950pt
5. タジ・バロウ(AUS)15,700pt