ASP-WCT第3戦「Billabong Rio Pro 」はベスト8が決定。 いよいよ明日がファイナルか。

ASP-WCT第3戦「Billabong Rio Pro 」はベスト8が決定。 いよいよ明日がファイナルか。 


Filipe Toledo (BRA), 19, earned a perfect 10-point ride while advancing to the Quarterfinals of the Billabong Rio Pro today. Credit: ASP/Smorigo
YouTube Preview Image

 

バーハ・ダ・チジュカ、リオデジャネイロ/ブラジル(2013年5月18日土曜日)1週間のレイデイを強いられ、ウエイティング・ピリオドギリギリのところで、ようやく再開したASP-WCT第3戦「Billabong Rio Pro 」は矢継ぎ早やにラウンドを消化。前日のストーミーコンディションから続くラフなコンディションで、ラウンド3、4、5が行われ、パーコがルーキーのグレン・ホールに破れる番狂わせわも発生する中、ベスト8が決定した。

 

そんなマッシーなコンディションの中でも、18才のツアールーキーであるフリーペ・トリード(BRA)は、ファーストマニューバーでエアループ。セカンドマニューバーでエアリバースを完璧に決めて、パーフェクト10をマークした。そのヒートは、ジョディ・スミス(ZAF)モデーィプなバレルでパーフェクト10をスコアするなど、ハイスコアリング・ヒートとなったが、、8.43のトリードのバックアップ・スコアは彼をクオーターファイナルへとラウンドアップさせた。

 

“セットが入って来るのが見えたとき、ジョディがプライオリティを持っていました。彼は自分の裏の波にパドルしてましたね”

 

「これは自分にとってツアー初のパーフェクト10です。もう言葉がでないですね。」と、トリードが言った。「いまの気持ちを説明出来ないです。ジョディ(スミス)とミック(ファニング)とのヒートで本当にストークしました。彼等とはベルズで同じラウンドを戦いました。ブラジルでこのメンツのヒートに勝てるなんて信じられないですよ。セットが入って来るのが見えたとき、ジョディがプライオリティを持っていました。彼は自分の裏の波にパドルしてましたね。自分はその波が良くなると思っていて、最初からビッグ・エアに行って、それをメイク出来て最高でしたね。『オーマーガー!」って思って、もう一本決めるつもりでした。それでもう一つのセクションを見つけて、2本目のエアをメイク出来たんです。いやー、今すごく興奮しているので、何を言って良いか分からないですね。」

 

“ヒートをメイク出来た自分は最高でしたが、タジは最悪だったと思いますよ”

 

エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)は、ラウンド4でタジ・バロウ(AUS)とナット・ヤング(USA)に対して強烈なパフォーマンスを見せた。ヒートはタジ・バロウが終始リードしていたが、プライオリティー・インタフェアを侵したため、セカンドスコアをカットされ、デ・スーザがダイレクトにクオーターファイナル進出した。「ヒートが始まる前に、僕は本当に集中していた。」と、デ・スーザが言った。「タジが危険なのは、もちろん分かっていました。ナットに対しても凄くリスペクトしていましたが、彼は僕らに挟まれて、かなりハードだったと思います。タジはかなり燃えてましたね。自分は自分の波にフォーカスするだけでした。ヒート終了5分前に、タジが素晴しい波をゲットしたのが聞こえました。だが、その後にタジがインタフェアをコールされるのを聞きました。ヒートをメイク出来た自分は最高でしたが、タジは最悪だったと思いますよ。」

 

“ほとんどのギャラリーのフォーカスが彼らにあるということを知っていたので、僕は自分自身のサーフィンをすることができたんです”

 

エイドリアン・バカン(AUS)は重要なラウンド4を勝ち上がり、 今シーズンのベストリザルトを手に入れた。そして、ローカルであるガブリエル・メディーナ(BRA)と11タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)(41)をラウンド5へ追いやった。一人だけポジションを左に取ったバカン。それは賭けであったが、それが報われ、唯一ヒートでリズムを掴んだ彼がクオーターファイナル進出を決めた。「いい気分ですよ。」と、バカンが言った。

 

「自分は左側でフリーサーファーがサーフィンしているのを自分のヒートの30分前に見ていたんです。時にはギャンブルも必要でしょ。それが報われました。それほど大きなギャンブルだとは思いませんが、凄く良い波を見つけることが出来ましたね。抜け出すのが難しいラウンドを勝ち上がれて本当に嬉しいです。このラウンドでは、いつもトライしているんです。このラウンドは、敗者が無いようにも見えますが、むしろ一人だけが勝ち上がれるラウンドだと思うんです。ガブリエル(メディーナ)とケリー(スレーター)とのビッグヒートなのは分かっていて、ほとんどのギャラリーのフォーカスが彼らにあるということを知っていたので、僕は自分自身のサーフィンをすることができたんです。」

 

“きっと僕はセミ、ファイナルでさえ切り抜けることができると思うんです”

 

ASP WCTルーキーのセバスチャン・ジーツ(HAW)は、躍進を続ける彼のキャリアのベスト・リザルトを、このビラボン・リオ・プロで見つけるため、素晴しいパフォーマンスを続ける。ジーツは容易に難しいバーハ・ダ・チジュカ・ラインナップをナビゲートした。そして、本日の最もエキサイティングなバレルをはじめ、ラウンド3と4で信じがたいパフォーマンスを見せた。「コンディションは、急激に変化しますね。」と、ジーツが言った。「僕はブラジルでクオーターをメイクする事を目標にしていたので、うれしいですよ。きっと僕はセミ、ファイナルでさえ切り抜けることができると思うんです。」

 

“波があまりにもひどくてサーフィンをしたくなかった。どうするか投票したんだ”

 

11-タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーターは、ラウンド3でハードなバレルをくぐり抜け、ハイエスト・スコアを手に入れ、バーハ・ダ・チジュカ・ラインナップを支配した。パトリック・グダスカス(USA)と対したラウンド3でヒート開始直後にディープなチューブをメイク。ニアパーフェクトな 9.97をスコアし、ヒートスコア19.67で圧勝した。また、ラウンド4ではタジ・バロウを征圧。クオーターファイナルへ進出した。「僕は一週間、サーフィンをしなかった」と、スレーターが言った。「僕はパットのヒートはエア・ゲームになると考えていた。そして、パットのエアは素晴らしかったね。タジとのヒートは、最後には少し良くなったけど、波があまりにもひどくてサーフィンをしたくなかった。どうするか投票したんだ。でも彼等は続行したかった。だから我々は試合を進めたんだ。タジは良いバレルをスタートでつかんで、自分も何かしなくてはダメだと思った。最後にあのエア・リバースをゲットすることが出来てラッキーだったよ。」

 

イベント主催者はローカル・タイムで明朝午前7時でファーストコール。ファイナルデイとなるだろう。ビラボン・リオ・プロは、5月8日から19日まで、http://wctbrasil.com/rio13でウェブキャストでライブ中継される。

 

 

 

ビラボン・リオ・プロ:ラウンド3結果
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)12.10 def.コロヘ・アンディーノ(USA)6.50
ヒート2:ナット・ヤング13.13(USA)def.ジェレミー・フローレス(FRA)10.17
ヒート3:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)12.00 def.ミゲール・プポ(BRA)7.14
ヒート4:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.40 def.トラヴィス・ロギー(ZAF)11.77
ヒート5:エイドリアン・バカン(AUS)12.94 def.C.Jホブグッド(USA)6.83
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)19.97 def.パトリック・グダスカス(USA)10.01
ヒート7:グレン・ホール(IRL)12.33 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)10.83
ヒート8:ミシェル・ボウレズ(PYF)12.43 def.ビード・ダービッジ(AUS)11.17
ヒート9:セバスチャン・ジーツ(HAW)17.47 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.34
ヒート10:フリーペ・トリード(BRA)18.43 def.ジョシュ・カー(AUS)10.67
ヒート11:ジョディ・スミス(ZAF)12.17 def.カイ・オットン(AUS)9.00
ヒート12:ミック・ファニング(AUS)16.53 def.ブレット・シンプソン(USA)13.33

 

ビラボン・リオ・プロ:ラウンド4結果
ヒート1:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)15.90、タジ・バロウ(AUS)9.30、ナット・ヤング(USA)5.57
ヒート2:エイドリアン・バカン(AUS)12.77、ガブリエル・メディーナ(BRA)11.41、ケリー・スレーター(USA)7.33
ヒート3:セバスチャン・ジーツ(HAW)14.10、ミシェル・ボウレズ(PYF)11.84、グレン・ホール(IRL)6.05
ヒート4:フリーペ・トリード(BRA)18.43、ジョディ・スミス(ZAF)16.83、ミック・ファニング(AUS)13.20

 

ビラボン・リオ・プロ:ラウンド5
ヒート1:ケリー・スレーター(USA)15.10 def.タジ・バロウ(AUS)14.03
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.20 def.ナット・ヤング11.20(USA)
ヒート3:ミック・ファニング(AUS)14.83 def.ミシェル・ボウレズ(PYF)2.86
ヒート4:ジョディ・スミス(ZAF)17.43 def.。グレン・ホール(IRL)13.63

 

アップカミング・ビラボン・リオ・プロ・クオーターファイナル:
QF 1:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対ケリー・スレーター(USA)
QF 2:エイドリアン・バカン(AUS)対ガブリエル・メディーナ(BRA)
QF 3:セバスチャン・ジーツ(HAW)対ミック・ファニング(AUS)
QF 4:フリーペ・トリード(BRA)対ジョディ・スミス(ZAF)