ビラボン・パイプ・マスターズ大会2日目。ASPワールド・タイトル・ショーダウンは続く。

ビラボン・パイプ・マスターズでASPワールド・タイトル・ショーダウンは続く。 ケリーはラウンド4。パーコは早くもクオーター進出。 


Kelly Slater (USA) © ASP/ SCHOLTZ
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バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2012年12月9日日曜日)ASP-WCT最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ・イン・メモリー・オブ・アンディ・アイアンズ」は大会2日目。本日は6~8フィートのコンディションで、残りのラウンド2からラウンド3、そしてラウンド4のヒート2までの22ヒートが行われるマラソンデイとなった。

 

カレントASP WCT No.2のケリー・スレーター(USA)は、ラウンド3のヒートでワイルドカードのビリー・ケンパー(HAW)に対し、精度の高いパイプラインとバックドアをナビゲートし、本日のハイエスト・ヒート・トータル18.63をマークし、圧倒的な勝利を収めた。「イベントにいるときは夢中になるよ。初日の波は良かった。」と、スレーターが言った。「バックドアは今日のほうが良かったかな。スウェルが少しノースになったから。昨日の夕方はA+のパイプだった。本当に良い波があったよ。」

 

前人未到の12回目のASPワールド・タイトル獲得に向け戦っているスレーターは、ビラボン・パイプ・マスターズのそれぞれのヒートで集中する重要性を強調した。「我々にはそれについて考える充分な時間があった 」と、スレーターが言った。「我々はそれぞれ異なる条件で進行している。ミックが恐らく一番リラックスしているだろう。彼の可能性は低いからね。彼はヒートに勝つ必要があり、何をしなければならないか分かっている。ところが、僕が次のヒートをメイクすると、逆にパーコ(ジョエル・パーキンソン)が僕を倒さなければならない。しかし、ジョエルと僕はファイナルまで当たらないことになっている。ヒート中にそんなことを考えていると、海の中でどうなっているのか考えられないからね。そういった心をクリアーにしておく必要があるんだ。」

Joel Parkinson (AUS) Photo: ASP/Kirstin
パーコはクオーターファイナル進出

カレントASP WCT No.1のジョエル・パーキンソン(AUS)は、ラウンド3で最強のワイルドカード、カラニ・チャップマン(HAW)を下し、初めてのASPワールド・タイトル獲得の可能性を高めた。「ゲームをスタートできて良かったよ」とパーキンソンが言った。「昨日、あの海を見ていてサーフィン出来ないのは拷問だった。それは神経質なフラストレーションだね。スタートから這い上がり、最後まで忍耐強くいなければならない。僕は早めに何本か波をゲットして、あとは待ったんだ。最初はクレイジーレフトでバレルをメイク、後半にライトでパーフェクトな深いバレルをメイクできたんだ。バックドアは、勝つためのベスト・セクションを提供し、それはパーフェクトだった。それを決めることが出来て、最高の気分だったよ。」パーキンソンは、午後に行われたラウンド4でも圧倒的なパフォーマンスでラウンドアップ。一足早くクオーターファイナル進出を決めている。コンペティションが再開するとき、ワールドタイトルのライバルであるスレーターはラウンド4を戦う。

ミック・ファニング(AUS)のASPワールド・タイトルのチャンスは消えた。

ASPワールド・タイトルを争っていたミック・ファニング(AUS)だったが、ラウンド3で、ワイルドカードのシェーン・ドリアン(HAW)に敗れて、彼にとって3回目のASPワールド・タイトルのチャンスは消えた。「シェーン(ドリアン)は僕がサーフィンをはじめた時から、僕のヒーローだった。そして、僕は彼と同じヒートになりたかったんだ」と、ファニングが言った。「僕はこのイベントではリラックスしていた。ASPワールド・タイトルの可能性は低かったからね。プレッシャーはなく、自分の全てでぶつかって良いフィニッシュをしたかった。自分の全てを出せた、良いヒートだったよ。」

Dane Reynolds (USA) . © ASP / Cestari

 

ASPワールド・タイトル・レース・ドラマとバンズ・ハワイアン・トリプルクラウン・バトルのクライマックスに加えて、ワールド・ベスト・サーファーはクラシック・コンディションのパイプラインで素晴しいショーを見せ、イベント・ハイ・スコアが記録された。なかでもワイルドカードのデーン・レイノルズは、深いバックドア・バレルをメイクし、ビラボン・パイプ・マスターズ初のパーフェクト10-ポイント・ライドを記録した。

 

また、エアリアル・マニューバーに定評のある18歳のガブリエル・メディーナ(BRA)も、2つの鮮やかなバレルをメイク。18.50のイベント・ハイ-ヒート・トータルをスコアした。「パイプで2ウェイブをゲットすることは、とても気分がよかったです」と、メディーナが言った。「僕は朝から波を見ていて、6’6”に乗りました。勝ち上がれて本当に嬉しいですね。自分はバレル・ウェイブのある場所で育ちました。僕はそこでずっとサーフィンをして来たので、それがパイプラインでのパフォーマンスを助けてくれたんだと思います。僕がバックハンドやバレルが苦手だなんて言う人がいるのですが、僕は練習して、良くなっていると思いますよ。」

 

イベント主催者は、再びハワイ時間で明朝午前6時30分にファーストコール。午前8時のスタートを目指す。予報によれば、今日のソリッドな北西スウェルは、徐々にサイズダウン。水曜日に小さな北西スウェルが入り、より大きな西北西のスウェルが金曜日に到着する予報が出ている。

 

Sebastien Ziets (HAW) © ASP / Cestari

 

 

Billabong Pipe Mastersは下記公式サイトでイベントを通してライブ中継されます:

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters2012

ツアーに関して更に詳しい情報は下記サイトをチェック:

http://www.aspworldtour.com/

 

 

残っていたビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド2結果
ヒート4:シェーン・ドリアン(HAW)13.77 def.アレホ・ムニーツ(BRA)11.10
ヒート5:ビード・ダービッジ(AUS)14.60 def.リカルド・サントス(BRA)12.76
ヒート6:セバスチャン・ジーツ(HAW)12.73 def.トラヴィス・ロギー(ZAF)12.17
ヒート7:デーン・レイノルズ(USA)17.00 def.カイ・オットン(AUS)13.26
ヒート8:ミゲール・プポ(BRA)15.66 def.アダム・メリング(AUS)9.90
ヒート10:ヤイディン・ニコル(AUS)14.17 def.マット・ウィルキンソン(AUS)12.17
ヒート11:コロヘ・アンディーノ(USA)9.47 def.ブレット・シンプソン(USA)3.83
ヒート12:キーレン・ペロー(AUS)16.33 def.ヘイター・アルベス(BRA)7.12

 

ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド3結果
ヒート1:セバスチャン・ジーツ(HAW)15.00 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)7.83
ヒート2:ダミアン・ホブグッド(USA)16.10 def.オーウェン・ライト(AUS)10.83
ヒート3:デーン・レイノルズ(USA)17.83 def.エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)8.50
ヒート4:キーレン・ペロー(AUS)14.16 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.17
ヒート5:C.J.ホブグッド(USA)11.60 def.ジョディ・スミス(ZAF)8.87
ヒート6:ジョエル・パーキンソン(AUS)16.17 def.カラニ・チャップマン(HAW)13.50
ヒート7:ガブリエル・メディーナ(BRA)18.50 def.コロヘ・アンディーノ(USA)14.06
ヒート8:ジョシュ・カー(AUS)18.13 def.。ビード・ダービッジ(AUS)17.13
ヒート9:ケリー・スレーター(USA)18.63 def.ビリー・ケンパー(HAW)15.50
ヒート10:ヤイディン・ニコル(AUS)12.83 def.タジ・バロウ(AUS)11.66
ヒート11:ミゲール・プポ(BRA)11.83 def.ジェレミー・フローレス(FRA)10.10
ヒート12:シェーン・ドリアン(HAW)15.67 def.ミック・ファニング(AUS)15.07

 

ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド4結果
ヒート1:セバスチャン・ジーツ(HAW)16.40、ダミアン・ホブグッド(USA)14.17、デーン・レイノルズ(USA)9.96
ヒート2:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.10、C.J.ホブグッド(USA)6.20、キーレン・ペロー(AUS)5.83

 

ビラボン・パイプ・マスターズ:残りのラウンド4マッチアップ
ヒート3:
ガブリエル・メディーナ(BRA)、ジョシュ・カー(AUS)、ケリー・スレーター(USA)
ヒート4:
ヤイディン・ニコル(AUS)、ミゲール・プポ(BRA)、シェーン・ドリアン(HAW)