ASP WCT第9戦「オニールCWC」ラウンド2で大波乱。タイトルレースはハワイへ持ち越し。

ASP WCT第9戦「オニールCWC」ラウンド2で大波乱。タイトルレースはハワイへ持ち越し。 


Joel Parkinson (AUS), © ASP/ROWLAND
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サンタクルーズ、カリフォルニア/USA(2012年11月4日日曜日)レイデイの続いていたASP WCT第9戦「オニール・コールドウォーター・クラシック」は、素晴しいコンディションで試合が再開。ラウンド2終了後、ラウンド3が行われヒート8までが終了。2012年のASPワールド・タイト・レースにおける波乱の展開となった。

 

マット・ウィルキンソン(AUS)がジョン・ジョン下す。

 

2010年のオニール・コールドウォーター・クラシック勝利者であるマット・ウィルキンソン(AUS)は、ラウンド2でASP WCT No.4のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を下す番狂わせを引き起こした。このラウンド2敗退でジョン・ジョンの2012年のASPワールド・タイトルへの望みは消えた。圧倒的なバックハンドのパフォーマンスが勝利の鍵となったウィルキンソンは、シームレスなターンのコンビネーションで9.20という今日のベストスコアをマークした。

「僕がここでビッグスコアを出せることは分かっていたんです。波もちょっと良かったしね。」と、ウィルキンソンが言った。「本当にトリッキーな波で、よい波を悪くする非常に多くの要素があるんです。あの9を手に入れたとき、ホッとしましたね。僕はパーフェクトだと思った波でヒートをスタートさせました。でもそこには不安定な材料がたくさんあったんです。だから僕はビッグセットを待つ事に決めたんです。あの波をサーフすれば8ポイントは出ると思っていた。それはパーフェクトな波で、僕はグッドスコアを手に入れることが出来ました。最高でしたね。」

 

ジャドソン・アンドレ(BRA)がファニング下す。

 

そして、ジャドソン・アンドレ(BRA)もまたラウンド2で2xASPワールド・チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)を下すという大番狂わせを引き起こした。アンドレはヒート終了間際に7ポイント・ライドが必要だった。そして彼はASPワールド・チャンピオンに僅差で勝つために凄まじいバックハンド・ターンのコンビネーションを見せ、大逆転勝利を決めた。この敗退はファニングのASPワールド・タイトル獲得への大きな妨げとなる事は言うまでもない。

「ハード・ヒートなのは分かっていた。」と、アンドレが言った。「ミックはワールド・タイトルを追いかけ、そして、僕はワールド・ツアーをキープするために挑んでいる。これはミック(ファニング)と自分のために重要なヒートだった。ミックは9ポイントでヒートをスタートさせ、僕は何が起こっているのか分からない状態だった。でも集中し続けて、チャンスがあれば、絶対に逆転出来ると思っていたんです。」

 

しかし、アンドレはラウンド3でタジ・バロウ(AUS)に敗れ、イベントから姿を消してしまった。そして、ブラジリアンによる番狂わせは続き、ラオニ・モンテイロ(BRA)は、ラウンド2でジュリアン・ウィルソン(AUS)を、ラウンド3でジョディ・スミス(ZAF)を下した。ガブリエル・メディーナ(BRA)はテイラー・ノックス(USA)に対して、巨大なフル・ローテーション・エアリアルを打ち上げて9.53をスコアして、ラウンド4へ勝ち上がっている。

 

トップのジョエル・パーキンソン(AUS)はラウンドアップ

 

ファニングとフローレンスが早くも敗退するなか、ASPカレントリーダーのジョエル・パーキンソン(AUS)と11XASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)は勝ち上がり、、2012年のレースを続けた。ジョエル・パーキンソンは、スティーマー・レーンのライトハンダーにおいてリラックスしたフォームで、彼の十八番のフォアハンド・アプローチを最も危険なローカル・ワイルドカードのナット・ヤング(USA)に浴びせた。「それは、ナット(ヤング)に対する、とてもクールなサーフィンだった」と、パーキンソンが言った。「そのビーチを知り尽くしている選手と戦うのは良いね。自分もスナッパーではそうなんだけど、そういう選手と対戦するのは素晴しいよ。」

 

今シーズン、最も一貫した強さを見せるサーファーであるパーキンソンであるが、今季まだ1勝も出来ておらず、今回のイベントで優勝する事が、彼のASPワールド・タイトル・キャンペーンにおいて、大きな力になる事を認めた。「結果を残したければこのラウンドを勝って嬉しいと思うけど、僕はこのイベントで優勝したいんだ。と、パーキンソンが言った。「僕は、ここで本当に優勝したい。それは僕が求めているもの。他の選手がする事はコントロール出来ないから、後は自分次第なんだよ。」

 

ケリー・スレーターはラウンド4へ。

 

カレントASP WCT No.2であるケリー・スレーターは、12回目のASPワールド・タイトルの希望を繋げ、スローなラウンド2で、かろうじてワイルドカードのジェイソン‘Ratboy’コリンズを下し、ラウンド3ではダスティー・ペイン(HAW)を下し、ラウンド4へ勝ち進んだ。「このラウンド辺りで勝てないと、僕にはもうチャンスがない感じだった。」と、スレーターがラウンド2での勝利の後に言った。「そうは言っても、もし結果を出せれば、ポイントを上げるのは僕にとって簡単な事。もしクオーターかそれ以上に入れれば、かなり良いポイントを手に入れる事ができる。」

スレーターは、難しいスティーマー・レーンのラインナップでリズムを掴むのに明らかに苦労していたが、ラウンド3のペインとのヒートでは、それを跳ね返した。「僕はまだ、この波を計算しきれていようなんだ。」と、スレーターが言った。「タフだったね。チャンスが少なかった。僕はラット(ジェイソン・コリンズ)がいくつかの良いスコアを持っていると思っていた。僕のラスト・ウェイブは、素晴らしいオープン・フェイスだった。しかし、僕はその波で多くの技をやる必要はなかった。僕は落ちないで、いくつかのターンをやるだけで良かった。あまり多くの波が、その時なかったからね。最高にフラストレーションだよ。でも、これ以上最悪なヒートは無いって思い続けた。だから次のヒートはより良いものであって欲しいね。」

 

スレーターがラウンド3を勝ち上がった事で、このスティーマー・レーンでワールドタイトルが決定すことは無くなり、タイトルレースは、ハワイで行われる今年のファイナル・イベントに持ち越される事となった。

 

コンペティションが再開するとき、ラウンド3のヒート9で、マット・ウィルキンソンとオーウェン・ライト(AUS)が対戦する。イベント・オフィシャルは明日、現地時間午前6時15分ににファーストコールする。

 

オフィシャルサイトでは写真や動画をはじめ、見逃したヒートを見れるヒート・ブレイクダウンもあるのでチェケラウ。

http://www.oneill.com/cwc/

 

オニール・コールドウォーター・クラシック・ラウンド3:結果
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)14.83 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)12.17
ヒート2:トラヴィス・ロギー(ZAF)14.67 def.エイドリアン・バカン(AUS)11.13
ヒート3:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.53 def.テイラー・ノックス(USA)14.77
ヒート4:ラオニ・モンテイロ(BRA)11.10 def.ジョディ・スミス(ZAF)10.23
ヒート5:アレホ・ムニーツ(BRA)13.33 def.ビード・ダービッジ(AUS)11.30
ヒート6:ジョエル・パーキンソン(AUS)15.63 def.ナット・ヤング12.43(USA)
ヒート7:ケリー・スレーター(USA)15.84 def.ダスティー・ペイン(HAW)14.77
ヒート8:ミシェル・ボウレズ(PYF)12.40 def.。カイ・オットン(AUS)5.27
オニール・コールドウォーター・クラシック・ラウンド2:結果
ヒート1:ケリー・スレーター(USA)11.20 def.。ジェイソン・コリンズ(USA)9.40
ヒート2:ジャドソン・アンドレ(BRA)14.10 def.ミック・ファニング(AUS)14.06
ヒート3:マット・ウィルキンソン(AUS)14.50 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)8.66
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)13.43 def.アダム・メリング(AUS)11.50
ヒート5:ラオニ・モンテイロ(BRA)14.44 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.67
ヒート6:オーウェン・ライト(AUS)10.63 def.ティアゴ・ピレス(PRT)8.27
ヒート7:ダミアン・ホブグッド(USA)15.50 def.ジョシュ・カー(AUS)12.94
ヒート8:ジェレミー・フローレス(FRA)13.47 def.コロヘ・アンディーノ(USA)12.53
ヒート9:エイドリアン・バカン(AUS)18.33 def.キーレン・ペロー(AUS)12.60
ヒート10:C.Jホブグッド(USA)12.17 def.ヘイター・アルベス(BRA)10.53
ヒート11:アレホ・ムニーツ(BRA)15.10 def.ミゲール・プポ(BRA)15.06
ヒート12:ビード・ダービッジ(AUS)13.40 def.。ブレット・シンプソン(USA)9.07