ASPジャパンツアー最終戦「MALIBU AMAMI ISLAND PRO」で加藤嵐が大逆転でスターツアー初優勝を飾る。


素晴しいファイナルを演じた加藤嵐と和光大

 

鹿児島県、奄美大島龍郷町手広海岸(2012年10月28日、日曜日)2012年ASPジャパンツアー最終戦メンズ2スターイベント「LENTO Presents Malibu Amami Island Pro」はファイナルデイ。波数は多くないが、昨日よりサイズアップし、胸肩のクリーンなコンディションでファイナルデイはスタート。クオーターファイナルはヒート1で和光大、田中海周、ヒート2で松岡慧斗、善家尚史、ヒート3で加藤嵐、牧野優介、ヒート4で児玉椋、大原洋人が対戦した。

 

ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」善家尚史−2 くやしいー!

 

ヒート1では和光大が終始ヒートをリード。後半追い上げて来た田中海周の追撃を振り切ってセミファイナルへ進出。ヒート2ではヒート終了間際までリードしていた善家尚史に対し、松岡慧斗がラストウェイブで大逆転してセミファイナルへ。牧野優介と対する加藤嵐は、圧倒的な強さを見せて、セミファイナル進出。大原洋人は、児玉椋とクオーター最終ヒートで対戦。スタートから飛ばす大原洋人は、ヒート中盤にバックハンドで8.00をマークすると、続けてフォアハンドのフルローテーションで7.25をスコア。それに対し児玉もフロントサイドグラブエアで応戦。激しいバトルを繰り広げる。しかし最終的に今大会のフォームサーファーのひとりである大原洋人が圧勝し、セミファイナル進出を決め、大会を通してハイスコアをマークしていた4名の選手が順当に勝ち上がった。

 

ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」松岡慧斗−1
セミファイナルヒート1は、和光大と松岡慧斗。

そのあとコンディションの向上が見込まれる午後の潮の上げ始めの時間までウエイティング。予想通り、コンディションは良くなり、午後2時からセミファイナルがスタートした。セミファイナルヒート1は、和光大と松岡慧斗。ヒートのオープニングライドは松岡がゲット。美しいレフトでバックハンドのリエントリーで4.25をスコア。 続けて和光大もライトの波をバックハンドで4.10をスコア。互角のクロスヒートを予感させるオープニングとなった。ヒート中盤に入り松岡はポジションを正面のリーフブレイクに移する。プライオリティを持った和光大は、じっくりと波を待ち、再びライトの波を捕らえるもファーストマニューバーでスタック。スコアを伸ばせない。再びポジションを戻して来た松岡は、肩の張ったライトにテイクオフすると、クローズセクションでグラブレールリバースを決めて6.50をスコア。リードを広げる。それに対し素晴しいセットの波を掴んだ和光大は、バックハンドのリエントリーとカーヴィングのコンビネーションでインサイドまで綺麗に繋いでいく。その波で8.75というエクセレント・スコアをマークして大逆転。更に和光大はセットのレフトを掴むと、深いボトムターンからフォアハンドのカーヴィング・スラッシュを炸裂させ、9.25をスコア。ついに松岡をコンビネーションに追い込んで圧勝。ファイナルへ勝ち進んだ。

 

大原洋人−1 ポテンシャルは未知数。これからの洋人に期待!
セミファイナルヒート2は、加藤嵐と大原洋人。

セミファイナルヒート2は、加藤嵐と大原洋人。今回のイベントのベストスコアをマークしていた二人がセミファイナルで激突。予想通りヒート開始から激しいデッドヒートが展開された。まず加藤嵐がライトの波でオフザトップとカーヴィングのコンビネーションで7.00をスコア。それに対し大原洋人も6.00をスコアして応戦する。じっくりと波を待つ加藤嵐のもとに再び美しいライトが入り、カットバックとオフザトップを繰り返して5.50をスコアする。それに対し大原洋人はレフトの波に的を絞り、バックハンドで角度のあるターンを連打し8.00をスコアする。加藤嵐は3本目でライトの波を掴むと素晴しい技のコンビネーションで9.40をスコア。完全にヒートをコントロールする。その後7.15をスコアしバックアップを塗り替え、リードを広げる加藤嵐。大原洋人は作戦を変え、左のライトでリスクの高いエアマニューバーにチャージしてハイスコアを狙うがインコンプリートが続く。ようやく6.25をスコアしてバックアップを塗り替えるも逆転ならず。余裕さえ感じさせる落ち着いた試合展開の加藤嵐が大原洋人を抑えてファイナルへ勝ち上がった。

和光大−1 決勝までは確実に自分のサーフィンで勝ち上がった和光大。
ファイルは加藤嵐と和光大。

 

ファイルは加藤嵐と和光大。ヒートスタートから激しいサーフィンを見せる加藤嵐は、フォアハンドでリエントリー、ランドハウス・カットバックなど、多くの技のコンビネーションを披露。続けて5.75と4.90をスコアしてヒートスコア10.65としてファイナルの前半をリードする。それに対しバックハンドで応戦する和光大。後半に入りサイズのあるライトを掴み、チャージを見せ5.20をスコア。更に続けて5.70をスコアしてヒートスコア10.90で加藤嵐を捕らえ逆転に成功する。更に和光大はバックハンドのリエントリーとカーヴィングターンのコンビネーションで6.75をスコア。リードを広げにかかった。

 

残り時間が10分を切り、焦りの見え始めた加藤嵐。逆転に必要なスコアは6.71だ。残り時間5分を切り、更に和光大がパワフルでヴァーティカルなバックハンド・リエントリーのコンビネーションで7.50という、そこまでのファイナルのトップスコアを叩き出し、ヒートトータルを14.50とする。逆転に必要なスコアは8.50と完全に追い込まれ、万事休すの加藤嵐。しかし終了ホーンと当時に加藤嵐が素晴しい波にテイクオフ。ダブルアップする波に深いボトムターンから、パワフルなリエントリーとビッグ・スナップを繰り出し、最後まで波をメイク。ジャッジはそのライディングに8.50を与え、加藤嵐が劇的な大逆転。最後の最後に勝利の女神は加藤嵐に微笑んだ。

 

 

ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」加藤嵐-3 運も呼び込む嵐。運も実力のうち。

 

「去年はジュニアで2番で負けてしまいましたが、2年越しで優勝できて本当に嬉しいです。この美しい海で大会が出来て本当に嬉しいです。応援してくださった皆さん本当にありがとうございます。」と加藤。「複雑ですね。最後の5秒で気を抜いた自分のミスです。後ろから見ていても良い波なのが分かりました。最後は優勝で締めたったですが、表彰台に上がれて嬉しいです。多くの方々に感謝したいです。ありがとうございました。」と和光大がコメントした。試合終了後、FBやツイッターなどには、仲間のプロサーファーから加藤嵐へのお祝いメッセージが多数寄せられていた。中でも現在試合のためにハワイにいる田中樹からのメッセージは「優勝おめでとう。でも君のステージはそこじゃない。」というものだった。それは今回のWJCのバリ島でコーチとして加藤嵐を見て来た田中樹だからこそのコメントだった。本年度のASPジャパンツアーはこの試合にて終了。また来年、春から素晴しいツアーがスタートする事に期待しよう。

 

ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」結果。

優勝 加藤嵐。2位 和光大。3位 松岡慧斗、大原洋人。5位 田中海周、善家尚史、牧野優介、児玉椋。

 

今大会は、インターネットによるライブ放送が行われ、またサーフメディアでは現地からの最新情報をアップ。速報はhttps://twitter.com/SURFMEDIA_LIVEでもチェックして下さい。

 

イベント公式ページ:http://www.aspjapantour.com/webcast/2012/amami/

 

写真。キャプション:山本貞彦

加藤嵐−1 最後の最後で大逆転!残り1秒でテイクオフ!会場はどよめきに包まれた。
加藤嵐-2 前回の奄美はジュニアで2位だったからのうれしい優勝!
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」 表彰式−1
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」表彰式
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」嵐&大
和光大−2 力強い波乗りは大の持ち味。
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」大原洋人−2
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」松岡慧斗−2
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」田中海周
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」児玉椋
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」牧野優介
ASP JAPAN WQS 2★「 LENTO Presents MALIBU Amami Island Pro」善家尚史−1

 

 

「LENTO MALIBU Amami Island Pro」は、下記スポンサー各位に感謝すると共に提供されます。

・MALIBU(サントリーアライド株式会社)
・れんと(奄美大島開運酒造株式会社)
・株式会社 アーダン
・大島郡龍郷町
・名瀬徳洲会
・藤本軌道株式会社
・NPO法人海遊
・町田酒造株式会社
・あかおぎ歯科
・BAREFOOTRESORT
・株式会社イナポリトレイディング
・平木商店
・社会福祉法人新世会サンクリーン
・NAKISURF
・築陽美術
・ASAHI SOFT DRINK(アサヒカルピスビバレッジ株式会社)
・G-shock(カシオ電算機)
・波伝説(サーフレジェンド)
・株式会社ムラサキスポーツ

後援
・鹿児島県大島支庁
・龍郷町
・奄美群島広域事務協会
・奄美群島観光物産協会
・奄美大島観光物産協会
・奄美商工会
・奄美大島観光協会
・奄美大島青年会議所
・奄美市連合青年団
・奄美テレビ放送
・南海日日新聞
・奄美新聞社
・奄美エフエムディ!ウェイブ
・奄美群島情報サイトしーまブログ
・ams メディアステーションHD

協力
・国際プロサーフィン大会奄美実行委員会
・ほか奄美と海を愛するたくさんの人や企業・団体様・・・

■問合せ先:ASPジャパン事務局
〒251-0037 神奈川県藤沢市鵠沼海岸2-16-2 1F
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