オークリーASPワールドジュニアはベスト8が決定。 加藤嵐は9位となる。

オークリーASPワールドジュニアはベスト8が決定。 加藤嵐は9位。 


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クラマス、バリ/インドネシア(2012年10月13日土曜日)オークリーASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・バリは大会8日目。3~4フィートのコンディションでラウンド4が行われ、ベスト8が決定した。そんな中で、ジャック・フリーストーン(AUS)は、モンスター・フル・ローテーション・アリーウープ・エアリアルを決めて、オークリーASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ初のパーフェクト10ポイント・ライドをスコアした。フリーストーンは、イベントのアーリーラウンドで不安定なヒートがあったが、今日のラウンド4では、エクセレント・レンジを複数スコアし、2-ウェイブ・ヒート・トータル18.17という驚異的なスコアで、彼本来の圧倒的なスタイルを復活させた。

ジャック・フリーストーン(AUS)

「僕は既にいくつかのグッドスコアを持っていて、ビッグエアをやるにはちょうど良いタイミングだなと思ったんです。」と、フリーストーンが言った。「テイクオフすると、そのセクションが見えて、ローテーションは良い感じでしたね。着地も完璧でした。このイベントが大好きで、バリが大好きなんです。ヒートでもっとサーフィンが出来ることを楽しみにしています。」

 

アンドリュー・ドヘニー(USA)

 

アンドリュー・ドヘニー(USA)は、ラウンド4でハワイアン・パワーハウス・サーファーのキアヌ・アシン(HAW)を下した。ドヘニーのクラシック・カリフォルニア・スタイルはジャッジとギャラリーを感動させ、彼は昨年2位の実績に一歩近づいた。「あのヒートは危険でしたね。」と、ドヘニーが言った。「僕はキアヌ(アシン)がヒートの駆け引きが上手いということを知っていました。だから、僕の戦略は最初の良い波を掴むことで、それは絶対手に入れなくてはならないものだったんです。去年のイベントでは第2位だったので、今年はジュニア最後の年なのでそれ以上の成績を残したいですね。」

 

キアヌ・アシン(HAW)
パドリング・インターフェアを侵しながらもラウンドアップするコフィン。
コナー・コフィン(USA)

コナー・コフィン(USA)は、ヒートスタートから僅か数分でインターフェアを侵したにも関わらず、クオーターファイナル進出を決めた。コフィンは、奥から波に乗ろうとするカラニ・デビッド(HAW)のインサイド・ポジションでパドルしていた。デビッドがテイクオフしたとき、コフィンはパドルを辞めたが、それはあまりに遅かった。彼はその波のセクションを崩してしまったのだ。そして彼はインタフェア・ペナルティとして、彼のセカンド・スコアリング・ライドの半分を失った。とはいえ、そんな状況でも彼の2ウェイブ・トータルは彼をラウンドアップさせるのには充分なものだった。

 

「僕は彼(カラニ・デビッド)があの波に乗るとは思いませんでした。」と、コフィンが言った。「でも、彼が乗ろうとするのを見て、すぐにパドルを辞めたんです。でも、それはあまりに遅すぎたんです。― 僕がインタフェアを侵したんですから。ぼくは、『まあともかく、少なくとも、残り29分の間は誰にも邪魔されず、クラマスでサーフィン出来るな』って思っていました。けれども、それから僕は波を見つけて、ヒートをメイク出来ました。最高ですね。」

 

その他に、フレデリコ・モライス(PRT)は、僅か0.50ポイント差でブラジリアンのイタロ・フェレイラ(BRA)を下しラウンドアップ。また、モロッコのラムジィ・ボウカム(MAR)は、本日のファイナル・ヒートで、オーストラリアのトーマス・ウッズ(AUS)を破リ、ラウンドアップを決めている。

 

日本の加藤嵐が9位となる。 


加藤嵐

日本最後の砦となった加藤嵐。加藤嵐はラウンド4 のヒート5でジャック・フリーストーン(AUS)と対戦した。加藤嵐は、ジャックと今年1月にオーストラリアのバーレーヘッズで開催されたWJCでも対戦しており、今回が2度目 のマンオンマン対決。前回は、10.20対10.13の僅か0.07ポイント差で惜しくもジャックに敗れた加藤。

オープニングライドを掴んだ加藤は、その時の借りを返すべく、ファーストターンから完全にフィンを抜くフィンズフリーのクリティカル・ターンと太いトラックを残すカーヴィングで7.33をスコア。素晴しいスタートダッシュを見せる。それに対し、フリーストーンもバレルをメイクして8.17をスコアしてヒートをリード。そして、バックアップを探す加藤が優先権を持ったまま、フリーストーンはミドルサイズの波でスコアを重ね、ジリジリと差を広げる。

暫く両者とも波に乗らず、加藤のマークをくぐり抜け波を掴んだフリーストーンは、ぐんぐんとスピードをつけ、エアセクションを見つけると、完璧なモンスター・フル・ローテーション・アリーウープ・エアリアルを決めて、イベント初のパーフェクト10をスコア。加藤をコンビネーションに追い込んだ。良い波が入って来ることを祈るしかない加藤は、辛抱強く波を待ち続ける。しかし、ハイスコアを出せる波は加藤の前には最後まで入らず、そのままタイムアップ。加藤嵐は9位でフィニッシュとなった。

 

コンテスト・ディレクターのボー・エマートンは、うねりの減少を見て明日はレイデイと発表。ネクストコールはローカル・タイムの月曜日午前6時となった。

 

http://oakleyprojunior.com/
撮影、フォトキャプション:山本貞彦。

 

 

オークリーASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ・クオーターファイナル:
QF 1:イズキール・ラウ(HAW)対ウエイド・カーマイケル(AUS)
QF 2:クーパー・チャップマン(AUS)対アンドリュー・ドヘニー(USA)
QF 3:ジャック・フリーストーン(AUS)対コナー・コフィン(USA)
QF 4:フレデリコ・モライス(PRT)対ラムジィ・ボウカム(MAR)

 

オークリーASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ:ラウンド4
ヒート1:イズキール・ラウ(HAW)17.27 def.カルロス・ムノス(CRI)15.76
ヒート2:ウエイド・カーマイケル(AUS)12.50 def.エヴァン・トンプソン(USA)6.50
ヒート3:クーパー・チャップマン(AUS)14.93 def.カウ・ウッド(BRA)14.33
ヒート4:アンドリュー・ドヘニー(USA)15.57 def.キアヌ・アシン(HAW)13.10
ヒート5:ジャック・フリーストーン(AUS)18.17 def.加藤嵐(JPN)10.33
ヒート6:コナー・コフィン(USA)12.17 def.カラニ・デビッド(HAW)8.86
ヒート7:フレデリコ・モライス(PRT)13.00 def.イタロ・フェレイラ(BRA)12.50
ヒート8:ラムジィ・ボウカム(MAR)13.63 def.トーマス・ウッズ(AUS)12.40

 

ヒート前の集中。加藤嵐
加藤とともに戦ったチームジャパン
日の丸とともに加藤嵐の名前が刻まれる
ジャック・フリーストーン(AUS)
カラニ・デビッド(HAW)
ウエイド・カーマイケル(AUS)