オークリーASP-WJCはメンズのラウンド2が行われ、加藤嵐、大橋海人、新井洋人がラウンドアップ

オークリーASP-WJCはメンズのラウンド2が行われ、加藤嵐、大橋海人、新井洋人がラウンドアップ 


Jack Robinson (AUS)  ASP/Robertson.

クラマス、バリ/インドネシア(2012年10月11日木曜日)2012年のオークリーASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・バリは、様々なバレル&ターン・セクションのある4フィート・レンジのクラマスにおいて、メンズのラウンド2が行われ、シャローリーフでブレイクするソリッド・ウェイブをキャッチし、崖っぷちのエリミネイション・ラウンド・バトルが繰り広げられた。

 

14歳のジャック・ロビンソン(AUS)がASPジュニア・チャンピオンを下す。

 

そんな中で番狂わせも続出し、今回ワイルドカードで出場の14才、ジャック・ロビンソン(AUS)がASPワールド・ジュニア・チャンピオンのカイオ・イベリ(BRA)をイベントから消去した。ロビンソンは、優れたウェイブ・セレクションでヒートのベスト・ウェイブをキャッチ。巧みなチューブライドでラウンド3へ勝ち上がった。「あまり波がありませんでした。」と、ロビンソンが言った。「僕が掴んだ波を彼が手に入れていたら、彼もビッグスコアを出していたと思います。僕は、自分のホームであるウエスタンオーストラリアでいつもやっているような波に乗りました。バレル・ライディングは僕の強さの1つなんです。ヒートに勝てて本当に嬉しいです。」

 

そして、オークリーASPジュニア・ワールド・チャンピオンシップ・ナンバー1シード選手のキアヌ・アシン(HAW)は、トリッキーなコンディションのなか、ローカル・ワールドカードに対した本日のファースト・ヒートを生き残った。「あのヒートは波が無かった。」と、アシンが言った。「たくさんのバレルをシェアすることができたなら、素晴しいヒートになったと思いますけど、勝ちは勝ちですからね。早朝のフリーサーフィンでは良い波がどんどん来て最高だったんです。そんなもんなんですよ。ラウンド3へ勝ち上がれて嬉しいです。」

 

また、昨年のオークリー・ワールド・プロ・ジュニア第2位のアンドリュー・ドヘニー(USA)もラウンド2を勝ち上がり、今日のトップ・パフォーマーとなった。「このイベントのサーフィンレベルは、かなり高いですね!」と、ドヘニーが言った。「みんながとても素晴しいのでナーバスになります。このラウンド2を勝てて嬉しいですね。バリは大好きです。食べ物や人も全てが最高です。」

 

ラウンド2でパワーハウス・サーフィンを見せたウエイド・カーマイケル(AUS)は、同じオーストラリアのソリ・ベイリー(AUS)を下しラウンドアップ。彼はラウンド3でピーターソン・クリサント(BRA)と戦う。「最高でしたね。僕はイベントの一週間前からここにステイしていて、素晴しい練習になるセッションを繰り返していたんです。この波は自分のサーフィンに合っている感じで、この調子で勝ち上がりたいですね。」

 

スンバワのレイキー・ピーク出身のローカル・ワイルドカードであるハイリル・アンワー(IND)は、この数年間をサーフィン終業のためにゴールドコーストで過ごした。ローカルナレッジを使ったアンワーはディラン・ライトフット(ZAF)を下し、ASPワールド・ジュニア・タイトル・キャンペーンを続ける。「応援に来てくれた家族や友達の前で勝てて嬉しいですね。」と、アンワーが言った。「僕がオーストラリアにいるときは、寂しかったですけど、スナッパーでミック・ファニングやジョエル・パーキンソンのような選手とサーフィン出来て素晴らしい経験が出来ました。その経験が今の自分のサーフィンに活かされているんです。」

 

ASP 「2012 OAKLEY WORLD PRO JUNIOR CHAMPIONSHIP」海人、カノア、玲生、嵐

加藤嵐、大橋海人、新井洋人がラウンドアップ。

 

本日のメンズ・ラウンド2には、ヒート7で加藤嵐(JPN)がカノア五十嵐(USA)と、ヒート8で大橋海人(JPN)がスレード・プレストウィッチ(ZAF)と、ヒート13で 新井洋人(JPN)がカイマナ・ハキアス(HAW)と、ヒート14で金尾玲生(JPN)がクーパー・チャップマン(AUS)と、ヒート15で仲村拓久未(JPN)がカウ・ウッド(BRA)と対戦した。

加藤嵐

先陣切って登場したのは加藤嵐。加藤は15歳のカノア五十嵐(USA)と対戦した。ヒートはスローな展開。カノアが4.00をスコアしてスタートした。加藤も2つのカーヴィングターンで応戦する。再びカノアがオフザトップとカーヴィングのコンビネーションで3.60をスコア。ヒートの前半をリードする。後半に入りリズムを掴んだ加藤嵐は、クリティカルセクションに当て込むリエントリーとカーヴィングターンで4.50をスコア。続けて掘れたセクションでリエントリーを繰り返し4.43をスコアして逆転に成功。最後は安定感のある太いマニューバーで5.50をスコア。カノアの追撃を振り切り、ラウンドアップを果たした。

 

大橋海人

 

大橋海人(JPN)はスレード・プレストウィッチ(ZAF)と対戦。大橋は、スタートからバックハンドでロングバレルにチャージ。メイク寸前で潰され惜しくもインコンプリートとなったがメイク出来ればエクセレント必至のライディングだった。そんなリスクの高いテクニックにチャージする大橋海人だが、インコンプリートが続きスコアが伸びない。プレストウィッチはフォアハンドのリバースを決めると4.67をスコアして逆転。追い込まれた大橋はヒート終了間際にバックハンドで、マッシッヴターンを2発決めて5.27をスコア。大逆転でラウンド3へ勝ち上がった。

 

新井洋人

 

新井洋人(JPN)は、カイマナ・ハキアス(HAW)と対戦。ファーストウェイブで素晴しい波を掴んだ新井は、ビッグ・ディープ・ボトムターンからリエントリーを2連発決めて6.67をスコア。続けてクイック・スナップ・オフザトップとラウンドハウス・カットバックのコンビネーションで4.50をスコア。ヒートスコアを11.17として、ヒート前半まで圧倒的な強さを見せる。後半リズムを取り戻したハキアスは、続けて4.87、5.93をマークして追い上げるも逆転ならず、新井洋人が逃げ切りラウンドアップを果たした。

 

金尾玲生

 

クーパー・チャップマン(AUS)と戦った金尾玲生(JPN)は、緊張からか全く自分のサーフィンが出来ないまま敗退。一方、金尾のヒートの直後に行われた仲村拓久未(JPN)は、カウ・ウッド(BRA)と大接戦のクロスヒートを演じた。スタートから打点の高いオフザトップとカーヴィングのコンビネーションで4.67をスコアした仲村に対し、ウッドも4.50で応戦。その後、ウッドはビッグマニューバーで6.50をスコアして一気にトップの座を仲村から奪う。

 

仲村拓久未

 

しかし、ビッグセットを掴んだ仲村は素晴しいビッグリエントリーを2発決めて、ヒートのベストスコアとなる7.50をスコアして逆転に成功。ウッドは逆転に6.01が必要な状況に追い込まれた。残り時間3分でウッドがテイクオフ。ヒュージターン2発で6.43をスコアし、再び大逆転。最後まで諦めない仲村はヒート終了間際にテイクオフ。逆転するために必要なスコアは5.43だったが、仲村のスコアは4.77。僅かに逆転出来ず、ここで敗退となった。

 

これで男女合わせてラウンド3に勝ち上がっているのは加藤嵐、大橋海人、新井洋人の3名となった。加藤嵐はラウンド3 ヒート10でマイケル・フェブラリー(ZAF)、大橋海人は、ヒート14でフレデリコ・モライス(PRT)、新井洋人は、ヒート15でラムジィ・ボウカム(MAR)と対戦する。彼らの活躍に期待し、エールを送り続けよう! 頑張れ日本! 現地時間、明朝6時スタートを目指し、午前5時45分にファーストコール。女子のファイナルと男子のラウンド3が行われる予定だ。

 

 

 

 

http://oakleyprojunior.com/

 

撮影、フォトキャプション:山本貞彦。

 

ASP 「2012 OAKLEY WORLD PRO JUNIOR CHAMPIONSHIP」加藤嵐 緊張からか本来の力を出せていなかったが、何とか後半持ち直し。明日の爆発に期待大。
ASP 「2012 OAKLEY WORLD PRO JUNIOR CHAMPIONSHIP」大橋海人 チューブをメイクできれば、10ポイントとMCからもコール。足の打撲が気になるが、海人なら明日もやってくれるだろう
ASP 「2012 OAKLEY WORLD PRO JUNIOR CHAMPIONSHIP」新井洋人 スタートから積極的な攻めが良かった。
ASP 「2012 OAKLEY WORLD PRO JUNIOR CHAMPIONSHIP」金尾玲生 大舞台に緊張したか。自分のサーフィンができなかった。でも、この経験が明日へ繋がる。
ASP 「2012 OAKLEY WORLD PRO JUNIOR CHAMPIONSHIP」仲村拓久未 逆転したものの再度、逆転されて敗退。サーフィンは良かっただけに残念。
クーパー・チャップマン(AUS)
カイマナ・ハキアス(HAW)
カノア五十嵐(USA)
スレード・プレストウィッチ(ZAF)

Team japan
高橋みなと&前田マヒナ
樹、拓久未。大会の中でのリラックスも必要。

 

 

 

オークリーASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ・ラウンド2:
ヒート1:キアヌ・アシン(HAW)8.67 def.ニョマン・サトリア(IND)7.33
ヒート2:ジャック・フリーストーン(AUS)15.50 def.ガザリ・ハムザ(IND)10.66
ヒート3:ジャック・ロビンソン(AUS)14.00 def.カイオ・イベリ(BRA)5.10
ヒート4:ジョバニ・フェレイラ(BRA)12.37 def.ベイリック・デ・ブリース(ZAF)11.87
ヒート5:イタロ・フェレイラ(BRA)14.60 def.マカイ・マクナマラ(HAW)7.20
ヒート6:アンドリュー・ドヘニー(USA)15.00 def.ルアン・カバーロ(BRA)5.30
ヒート7:加藤嵐(JPN)10.00 def.カノア五十嵐(USA)7.80
ヒート8:大橋海人(JPN)8.60 def.スレード・プレストウィッチ(ZAF)7.54
ヒート9:エヴァン・トンプソン(USA)12.77 def.ジョセリン・ポウラウ(PYF)12.60
ヒート10:ウエイド・カーマイケル(AUS)16.67 def.ソリ・ベイリー(AUS)9.76
ヒート11:ハイリ・アンワー(IND)12.34 def.ディラン・ライトフット(ZAF)9.14
ヒート12:デイヴィッド・シルヴァ(BRA)15.34 def.テイラー・クラーク(USA)9.10
ヒート13:新井洋人(JPN)11.17 def.カイマナ・ハキアス(HAW)10.80
ヒート14:クーパー・チャップマン(AUS)9.67 def.金尾玲生(JPN)3.27
ヒート15:カウ・ウッド(BRA)12.93 def.仲村拓久未(JPN)12.50
ヒート16:カラニ・デビッド(HAW)12.40対デイヴィ・ブランド(ZAF)10.84

 

アップカミング・オークリーASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ:ラウンド3
ヒート1:イズキール・ラウ(HAW)対デイヴィッド・シルヴァ(BRA)
ヒート2:カルロス・ムニョス(CRI)対ヴィセンテ・ロメロ(ESP)
ヒート3:タナー・ヘンドリクソン(HAW)対エヴァン・トンプソン(USA)
ヒート4:ピーターソン・クリサント(BRA)対ウエイド・カーマイケル(AUS)
ヒート5:マキシム・フスナット(FRA)対カウ・ウッド(BRA)
ヒート6:バスコ・リベイロ(PRT)対クーパー・チャップマン(AUS)
ヒート7:コア・スミス(HAW)対アンドリュー・ドヘニー(USA)
ヒート8:キアヌ・アシン(HAW)対ジャック・ロビンソン(AUS)
ヒート9:ジャック・フリーストーン(AUS)対ジョバニ・フェレイラ(BRA)
ヒート10:マイケル・フェブラリー(ZAF)対 加藤嵐(JPN)
ヒート11:ルーク・デイビス(USA)対カラニ・デビッド(HAW)
ヒート12:コナー・コフィン(USA)対ハイリ・アンワー(IND)
ヒート13:マット・バンティング(AUS)対イタロ・フェレイラ(BRA)
ヒート14:フレデリコ・モライス(PRT)対 大橋海人(JPN)
ヒート15:ラムジィ・ボウカム(MAR)対 新井洋人(JPN)
ヒート16:トーマス・ウッズ(AUS)対ライアン・キャリナン(AUS)