クイックシルバー・プロ・フランスはベスト4が決定。ケリーとパーコがガチンコ対決

ASP-WCT第7戦「クイックシルバー・プロ・フランス」はベスト4が決定。 ケリーとパーコがセミファイナルで激突 


Joel Parkinson (AUS) © ASP/SCHOLTZ

 

ラ・グラヴィエール、ホセゴー/フランス(2012年10月4日木曜日)ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー第7戦.「クイックシルバー・プロ・フランス」は6フィートのバレル・コンディションのなか、ワールドベスト・サーファー達がチャージを繰り返し、セミファイナル進出のベスト4が決定した。アーリーラウンドで番狂わせが続出した今回の「クイックシルバー・プロ・フランス」だったが、今日のラウンド3からクオーターファイナルまで行われたマラソンデイで、ASPワールド・タイトルを争うサーファーたちは勢いを取り戻したようだった。

 

Kelly Slater © Quiksilver / Rabejac
ケリー・スレーター(USA)は、パーフェクト10でセミファイナル進出。

 

カレントASP WCT No.3のケリー・スレーター(USA)は、本日の最終ヒートとなったクオーターファイナル・ヒートで驚愕のパフォーマンスを披露。パーフェクト10ポイント・ライドにバックアップ・スコア9.93をマークし、イベント・ハイエスト・ヒート・トータルを手に入れてセミファイナル進出を決めた。「ご存じの通り、波は最高。ヒートの両方の選手が満点を出せるぐらい、良い波がたくさんあったよ。今回のコンテストで選んできた波より、はるかに良い波を捨てていた。本当素晴しいコンディションだったよ。サンセットに染まった空の色といい、全てが揃っていたね。風、スウェル、タイドは、このサイズにパーフェクトだった。本当に素晴らしかったよ。ここは世界一のビーチブレイクだね。」

 

セミファイナルへ勝ち上がったスレーターは、ヒート2でカレントASP WCT No.2のジョエル・パーキンソン(AUS)と直接対決をすることとなった。そして、そのヒートがASPワールド・タイトル・レースにおける、非常に重要なポイントとなる状況において、スレーターはコンペティションのファイナルデイへ向け、リラックスしたアプローチを試みようとする。「ジョエルとのセミファイナルについては、あまり深く考えるつもりも無い。」と、スレーターが言った。「そんなことは無意味だね。一晩中そこに座り、眠らないことになるよ。それは我々にとって重要なヒート。そして、起きることは何があっても起きることなんだよ。」

▼ケリーのパーフェクト10映像▼

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圧倒的な強さを見せるジョエル・パーキンソン。

 

イベントを通して、圧倒的なサーフィンを見せ続けるジョエル・パーキンソンは、クオーターファイナルで昨年のクイックシルバー・プロ・フランス勝利者であるガブリエル・メディーナ(BRA)を下し、セミファイナル・ポジションを手に入れた。「凄かったね。信じられない感じだったよ。」と、パーキンソンが言った。「ツアーをメイクするために挑んでいる時に夢に見る、最高のコンディションとなったフランスのラ・グラヴィエールで素晴らしいヒートをサーフしたいと。本当に沢山の良い波があって、1時間サーフィンできることを僕は願ったよ。」

 

コンペティション・エリアの北側を選んだパーキンソンは、ヒートのベスト・ウェイブを手に入れた。波を探し続けるガブリエル・メディーナに対して、勢いを増すパーキンソンは、ソリッド・ライトハンダーでパーフェクトな10ポイント・ライドをスコアした。「僕たちは、かなり距離を開けてポジションニングしていた。お互いにひとりでサーフィンしている感じだったね。彼のところに波が来なくて僕のところに波が来て良かったよ。あの10ポイントライドは、クローズアウトか、出るのがギリギリかと思っていたんだ。そこでソウル・アーチ。最高の気分だった!バレルから抜け出た時、波打ち際で見ていたギャラリーが手を上げて歓声を上げているのが見えた。快感だったよ。」

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)もセミファイナルへ。

 

カレントASP WCT No.4のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)はクオーターファイナルでミゲール・プポ(BRA)を下し、セミファイナル進出を決めた。「確かに全てがタイトルレースに絡んだ、重要なイベントです。でも、そのことについてはあまり考え過ぎないようにしています。年末に何が起こるか見守るしかないですね。」と、フローレンスが言った。「今年はツアーにフル参戦した初めての年なので、ツアーを楽しんで、エンジョイしているんです。」

 

砂を巻き上げ、掘れ上がるラ・グラヴィエールのバレルでも余裕を見せるフローレンスは、クオーターファイナルでソリッド・バレルにプルインし、フレンチ・ギャラリーにエキサイティングなショーを見せ、今年3回目のセミファイナル進出を決めた。「本当に楽しいですね。波もたくさんあります。」と、フローレンスが言った。「カレントがあって流されるので、自分で見極めてワンピークをキープしなくてはならないです。でも本当に楽しいですよ。」フローレンスはセミファイナルでワイルドカードのデーン・レイノルズ(USA)と対戦する。

 

ワイルドカードのデーン・レイノルズがベスト4進出。

 

元フルタイムASP WCTコンペティターで、今回クイックシルバー・プロ・フランス・ワイルドカードのデーン・レイノルズは、カリフォルニアのコロヘ・アンディーノ(USA)を圧倒的なサーフィンによるワンサイドゲームで下し、セミファイナル進出を決めた。そのヒートのスタートから信じられないようなバレルで9.10をスコアしたレイノルズ。さらに彼のシグネチャー・パワースラッシュでバックアップし、対戦相手をコンビネーションに追い込む圧倒的な試合運びで勝利を掴んだ。

 

「僕は運がよかったよ。彼はリップでスタックしていた思う。僕の居た場所はクリーンで、いくつかの本当に素晴らしい波があったんだ。」と、レイノルズが言った。「明日の朝、このようなコンディションでサーフィン出来ることを楽しみにしている。本当にここは素晴しいね。僕はまだ戦い続けているけど、自分のライト・バランスを見つけるために、このイベントに出場しているんだ。実際、このイベントに参加できて本当に楽しんでいるよ。」

 

 

クイックシルバー・プロ・フランス・クオーターファイナル:
QF 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.33 def.ミゲール・プポ(BRA)2.50
QF 2:デーン・レイノルズ(USA)15.20 def.コロヘ・アンディーノ(USA)1.27
QF 3:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.83 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)12.90
QF 4:ケリー・スレーター(USA)19.93 def.キーレン・ペロー(AUS)5.96

 

クイックシルバー・プロ・フランス:ラウンド5
ヒート1:ミゲール・プポ(BRA)12.50 def.ミシェル・ボウレズ(PYF)10.16
ヒート2:コロヘ・アンディーノ(USA)12.50 def.ビード・ダービッジ(AUS)2.07
ヒート3:ガブリエル・メディーナ(BRA)12.60 def.オーウェン・ライト(AUS)11.00
ヒート4:ケリー・スレーター(USA)13.07 def.エイドリアン・バカン(AUS)12.66

 

クイックシルバー・プロ・フランス:ラウンド4

ヒート1:ジョン・ジョン・フローレンス(USA)16.50、ミゲール・プポ(BRA)15.26、コロヘ・アンディーノ(USA)14.50
ヒート2:デーン・レイノルズ(USA)13.86、ビード・ダービッジ(AUS)7.34、ミシェル・ボウレズ(PYF)3.77
ヒート3:ジョエル・パーキンソン(AUS)12.53、オーウェン・ライト(AUS)9.90、エイドリアン・バカン(AUS)6.97
ヒート4:キーレン・ペロー(AUS)14.40、ケリー・スレーター(USA)11.66、ガブリエル・メディーナ(BRA)11.14

 

クイックシルバー・プロ・フランス:ラウンド3
ヒート9:オーウェン・ライト(AUS)15.40 def.フレデリック・パターチア(HAW)8.40
ヒート10:キーレン・ペロー(AUS)12.77 def.ジェレミー・フローレス(FRA)10.50
ヒート11:ガブリエル・メディーナ(BRA)11.66 def.カイ・オットン(AUS)9.24
ヒート12:ケリー・スレーター(USA)16.27 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)5.70

 

クイックシルバー・プロ・フランスは、9月28日から10月8日までウエイティング期間を保持し、http://quiksilverlive.com/profrance/2012/home.en.htmlでライブ中継される。またオフィシャルサイトではオンデマンドで見逃したヒートもチェック可能。http://quiksilverlive.com/profrance/2012/heat_review.en.html