JPSAロング第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』喜納元輝と鈴木由貴が優勝。植村未来がグラチャン獲得。

JPSAロング第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』喜納元輝と鈴木由貴が優勝
植村未来は2012年度女子ロングボード・グランドチャンピオン獲得。 


優勝者:喜納元輝(右)鈴木由貴(左)

2012年9月2日(日)東京都新島:JPSAジャパンプロサーフィンツアー2012 JPSAロングボード第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』は大会最終日。残念ながら期待されたうねりは新島に入らなかった。スモール・コンディションのロータイドを待って、ウエイティングを強いられた。その結果、ファイナルまでダブルバンクを使っての4名ヒートで行われた。

そんな中で男子のファイナルまで勝ち上がった選手は、今季2勝を上げているカレントリーダーの尾頭信弘、今季のベストリザルトを手に入れた辻嶋司、昨年のオールジャパン・チャンピオンである松山欣則、大会初日からハイスコアをマークしている喜納元輝というメンバー。

 

ファイナルのころになると、更に潮が上げてブレイクしづらくなったシークレット。スローなスタートとなったファイナルでじっくりと波を待っていた尾頭が、いきなりインタフェアを侵してしまう波乱の展開。しかし、その直後にライトブレイクに安定感のあるバックハンドのハングファイブで6.75をスコア。喜納元輝はレフトの波でスコアを重ねる作戦だ。レギュラーフッターの辻嶋と松山はフォアハンドのライディングを重ねるもスコアが伸びない。

 

そして、続けて尾頭は再びライトを掴み、バックハンドでハングファイブとホワイトウオーターへの鋭いリエントリーのコンビネーションで7.75をスコア。インターフェアを侵しながらもトップに躍り出た。ヒート終盤に入り、喜納元輝がレフトの波にテイクオフ。ハングファイブから2ターンを入れ、再びハングファイブを決めて、8.5ポイントをスコアして大逆転。この新島で優勝すればグランドチャンピオンが決定した尾頭だったが、痛恨のインタフェアが最後まで仇となり、喜納元輝が勝利を手にした。

 

女子のファイナルは、今季2勝を上げているカレントリーダーの植村未来、初戦優勝の鈴木由貴、田岡なつみ、小栗瑞恵というメンバー。鈴木由貴がスタートから積極的に波を掴み、素晴しいコンビネーションでファイナルのベストスコアとなる6.75をスコアして幸先の良いスタートを切る。バックアップも3.50を揃え、ヒートスコア10.25でファイナルをリードする鈴木由貴。それに対し植村未来は、得意のレフトの波でロングライディングを決めるも僅かに逆転出来ず、鈴木由貴が今季2勝目を上げた。優勝は逃した植村だが、結果2位となり2度目のロングボード・ウイメンズ・グランドチャンピオンを獲得した。

 

JPSA次戦は、9月7日~9日茨城県大洗にて開催されるショートボード第5戦「第17回 I.S.U茨城サーフィンクラシックGOTCHA・G-LANDカップ」。次回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

 

JPSA Ustream配信はコチラ⇒http://www.namiaru.tv/ust/jpsa2012_04/

 

 

撮影、フォトキャプション:佐原健司

 

深いボトムターンと軽やかなレールワークは世界レベルの喜納元輝。
インターフェアレンスをとられながら、中盤までファイナルをリードした尾頭信弘。
レールワークの光る辻嶋司、常にスピードのある演技を披露した。
堅実なサーフィンが光ったが、ポジショニングに泣いた、松山欣則。
開始早々の一本目、6.75が優勝に結びついた鈴木由貴。
掘れた波を攻め続けた植村未来。今年のグランドチャンピオンに輝いた。
安定した波乗りの田岡なつみ、若い力でどんどんせめて欲しい。
常に攻め続けるもメイクできず、四位の小栗瑞恵。
洗練された波乗りが光ったが、連続ヒートに力つきた阿隅由香里。
男子表彰式
女子表彰式