ISA世界ジュニアは大会2日目。好調な滑り出しを見せる日本チーム。 


TEAM JAPAN. - Credit:isa/rommel Gonzalez
TEAM JAPAN. - Credit:isa/rommel Gonzalez
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【現地時間2012年4月16日月曜日、プラヤ・ベナオ、パナマ】

パナマのプラヤ・ベナオで開催中の「ダカインISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ Presented by Billabong(ISA世界ジュニア選手権)」は大会2日目。本日もクリーンな4フィートのコンディションで,ダブルバンクを使い,アンダー18ボーイズ、アンダー16ボーイズのラウンド1のヒート25からスタート。アンダー18ヒート32には新井洋人、アンダー 16ヒート32には安井拓海が登場。その後はガールズが行われ、ヒート5に黒川日菜子、ヒート9に岡本愛菜、ヒート13には野呂玲花と田代凪沙が同ヒートで戦った。またガールズ終了後には、ボーイズ・アンダー18、16のラウンド2が各8ヒートが行われた。

新井洋人が終了間際の大逆転。
新井洋人
大逆転でラウンドアップした新井洋人

アンダー18ラウンド1のヒート32に登場した新井洋人。スローなスタートとなったヒートの前半に3.00、3,17をスコアし6.17でヒートをリードしたのは新井洋人だった。しかし後半に入り,ハワイのアイゼア・モニーツはレフトの波でフォアハンドのシャープなレイバック・スナップとエアリバースのコンビネーションで8.00をスコア。新井からトップの座を奪い取った。

空かさず新井もレフトを掴み,シャープなバックハンド・アタックで5.67をスコアして反撃。逆転するためには7.17が必要だった新井。ラストウェイブでダブルアップするレフトにテイクオフするとクリティカルセクションに豪快に当て込むリエントリーを炸裂させ7.60をスコア。ヒートスコア13.27で大逆転のトップ通過を果たした。ヒート終了後のヒーローインタビューでは,ニュージーランドでの4位入賞の事を聞かれていた新井洋人。過去に好成績を残している注目選手としてのプレッシャーと戦いながら,更なる頂を目指して欲しい。

また第2会場で行われたアンダー 16ヒート32では安井拓海が、優勝候補のひとりであるハワイのイアン・ジャンティルと対戦。ヒートスコア16.24をスコアしたイアン・ジャンティルに対し,5.80をスコアし辛くも2位でラウンドアップ。

JPN - Hinako Kurokawa. Credit:ISA/Shawn Parkin
JPN - Hinako Kurokawa. Credit:ISA/Shawn Parkin

黒川日菜子が1位通過。

ボーイズのラウンド1終了後にスタートしたガールズでは,ヒート5に黒川日菜子が登場。じっくりとセットの良い波を待った黒川はロングウォールのレフトを掴むと,バックハンドでビッグなカーヴィングターンを連発。ヒートのベストスコアとなる7.50をスコア。更にバックアップも3.50をスコアして逆転。ヒートスコア11.00で1位通過を果たした。

黒川の次のヒートに登場した優勝候補の一人であるハワイの前田マヒナは、圧倒的なバックサイドサーフィンを披露して9.50、8.60をスコア。ヒートスコア18.10で他の選手をコンビネーションに追い込み圧勝した。野呂玲花と田代凪沙は同じヒートで対戦。1位で田代はラウンドアップしたが,野呂玲花は3位でリパチャージへ回った。岡本愛菜は2位でラウンドアップ。

 

圧倒的なサーフィンを見せた仲村拓久未が1位

仲村拓久未が圧勝。

ガールズラウンド1終了後には、ボーイズアンダー18、16のラウンド2が各8ヒート行われた。そしてアンダー16のラウンド2ヒート2に仲村拓久未が登場した。仲村は、午後に入りサイズアップして来たコンディションで辛抱強く良い波を待ち、素晴しいカーヴィングのビッグ・マニューバーで8.67をスコア。さらに2発のカーヴィングとオフザトップのコンビネーションで7.60をスコアすると,下位の選手をコンビネーションに追い込み,ヒートスコア16.27で圧勝した。

JPN - Kairi Noro. Credit:ISA/Rommel Gonzalez
JPN - Kairi Noro. Credit:ISA/Rommel Gonzalez

また本日の最終ヒートとなるヒート8に登場した野呂海利は、ラストウェイブで大逆転を狙い素晴しいライディングを見せるも,5.43で逆転には僅かに足らず,ヒートスコア8.26で3位となり敗者復活戦のリパチャージへと回った。また第2会場で行われたアンダー18のラウンド2 ではヒート4 の笹子夏輝とヒート13の山中海輝が 2位でラウンド3へ勝ち上がった。

JPN - Natsuki Sasako. Credit:ISA/Rommel Gonzalez
JPN - Natsuki Sasako. Credit:ISA/Rommel Gonzalez

プレスリリースでは現段階での注目選手は,ガールズでは、強力なパワーを見せつけるタティアナ・ウエストン-ウェッブ、ブリアンナ・コープ、マヒナ前田といったハワイトリオやニッキ・ヴァイシンス(USA)、エリー-ジーン・コフィー(AUS)。アンダー16では,ここまでのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア9.57をスコアしたハワイのイアン・ジャンティルをはじめ、マックス・アームストロング(RSA)、エリバートン・サントス(BRA)、カラニ・デビッド(HAW)に、日本のの仲村拓久未の名前を加えた。また今回の会場では,各国のコーチや選手が、金メダルのダークホースとして日本チームの名前を挙げているようで、好調な滑り出しを見せている日本チームに期待が高まっている。

予報では,この数日でサイズアップすることが予想されており,週末までに6~7フィートレンジのコンディションになるようだ。

日本とパナマの時差は-14時間。現地17日は朝7時45分(日本時間は夜10時)からダブルバンクで,ガールズのラウンド1のヒート17から再開、ヒート24まで終了後,続けてアンダー18ボーイズとアンダー16ボーイズのラウンド2のヒート9から16が行われる予定で,アンダー18ヒート10に小林直海、ヒート16に新井洋人、アンダー16ヒート15に安井拓海が登場する。その後はガールズのラウンド2が行われる予定で、ヒート3に黒川日菜子、ヒート6に岡本愛菜、ヒート7に田代凪沙が登場する。今回はコンテストのライブ中継も行われるので日本から彼らにエールを送ろう。

 

今回の大会には,日本の代表選手として、昨年ペルーで開催された世界ジュニアのアンダー16で、16位に入った仲村拓久未 (三重)や、2010年にニュージーランドで、日本人として初めてISA世界ジュニア選手権のアンダー16で、ファイナルに進出し4位入賞を果たした新井 洋人など、上位入賞が期待出来る選手が顔を揃える。今回の大会においては、チームジャパンとして個人の上位入賞に加え、国別で8位入賞を目標に掲げた。 年々レベルアップする世界ジュニアではあるが、自分の持てる力を出し切って、日本チーム一丸となって戦って来て欲しいと思う。また今回も選手をサポートするため、日本サーフィン連盟が派遣したスタッフが現地入りしており、現地同行スタッフによるブログを配信。こちらからチェック出来る。がんばろう日本!

 

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U16クラス
1 村上 舜 (湘南西)
2 野呂 海利 (徳島)
3 仲村 拓久未 (三重)
NSA推薦枠 安井 拓海(埼玉南)

U18クラス
1 小林 直海(湘南藤沢)
2 山中 海輝(奈良)
3 笹子 夏輝(湘南藤沢)
NSA推薦枠 新井 洋人(ASP)

Girls
1 田代 凪沙(横浜)
2 野呂 玲花(徳島)
3 岡本 愛菜(千葉東)
NSA推薦枠 黒川 日菜子(大阪)

 

http://www.dakineisawjsc.com/

 

TEAM JAPAN
TEAM JAPAN/ISA Shawn Parkin