ASP 4スターのバンズ・ピア・クラシックでナット・ヤングが優勝。プロジュニアでアシンが優勝，大橋海人は7位となる。
【ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア/USA（2012年4月1日日曜日）】ASP4-スター・バンズ・ピア・クラシックとバンズ・プロ・ジュニアはワイルドな6～10フィートにサイズアップしたハンティントン・ビーチで大会最終日を迎え，4スターでナット・ヤング（USA）、プロジュニアでキアヌ・アシン（HAW）が優勝した。
ナット・ヤング（USA）は、ネイザン・ヨーマンズ（USA）、クリス・ワード（USA）、チェイス・ウィルソン（USA）といったオールアメリカン・ファイナルで，2つのレフトハンダーを見つけ，7.60でキャンペーンをスタート。そしてバックアップでコミットしたターンとバレルからフローターへのコンビネーションで7.47をスコアして勝利を手に入れた。
「僕は7.6を手に入れても安心はしていませんでした。ずっとバックアップ・ウェイブが必要だと思ってましたよ。」と、ヤングが言った。「ネート（ヨーマンズ）は9ポイントを持っていました。でも彼がそれを持っていることを知らなかったので、やっと良い波を手に入れたことを喜んでました。優勝出来て本当に嬉しいですね。今日はポジションをキープするのが本当にハードだったので，負けてもおかしくないと思ってました。インサイドでは5分ぐらいスタックしましたよ。トップに立てて本当にハッピーです。」
ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーへのクオリファイに向けたキャンペーンを続けるヤング。彼は今回の勝利が、来月にロウワー・トラッスルズで開催が予定されているASP PRIMEイベントへの良い切っ掛けになればと思っている。「優勝は最高な気分ですね。」とヤングが言った。「しばらく優勝していなかったんです。シーズンのスタートで優勝出来たことは素晴しいですね。今シーズンが楽しみですよ。」
プロジュニアで優勝したキアヌ・アシン
プロジュニアで優勝したキアヌ・アシンは、注意深いウェイブ・セレクションのかけひきが、ファイナルで極めて重要であるということを証明した。「今の気持ちを上手く表現するのは難しいですね。本当にタフな仕事をしたなって感じです。今は疲れ切って言葉が出ないです。」と18歳のアシンが言った。「強烈なスコアでヒートをスタート出来た事は凄くでかいですね。本当に肩の荷が下りた感じでした。追いかける替わりに自分のスコアを書き換えることを目指した事が，より良い波をセレクトすることに繋がったんだと思います。リードをとることは，本当に重要だったんです。」
また、プロジュニアと4スターイベントのダブルエントリーをしていた１８歳のコナー・コフィンは、4スターでセミファイナル進出，プロジュニアでは4位に入った。コフィンは、ジュニアのセミファイナルで3つのバックハンド・パワーターンで、イベント2本目の10-ポイント・ライドをスコアした。「朝はいくぶん対処可能だったんですが、午後はかなり厳しいコンディションになってしまいましたね。最高に疲れました。手が痛いですよ。でも愉しいサーフィンが出来て良かったです。」
大橋海人がジュニアでセミファイナル進出し7位。
大橋海人は，クオーターファイナルのヒート3でトップ・ジュニアサーファーのひとりであるコナー・コフィン、弟のパーカー・コフィン、JDルイスと対戦。トリッキーなコンディションの中，大橋海人は，パーカー・コフィンと取り合った波を奪い，バックハンドの深いボトムターンからクリティカルセクションへのリエントリーとカーヴィング・ターンのコンビネーションでヒートのベストスコアとなる7.00をスコア。トップに躍り出る。
このヒートで最も注意しなければならないコナー・コフィンは、小振りながらオープンフェイスな波を見つけてバックハンドでチャージを見せて5.83をスコア。トップの座を大橋から奪い取る。バックアップを探していた大橋は，レフトの波にテイクオフするとホローなセクションでカーヴィング・スラッシュを決め、ヒートスコア9.07で，コナー・コフィンに次いで2位でセミファイナル進出を決めた。
そして，セミファイナルのヒート2に登場した大橋海人。そのヒートは，コナー・コフィンが物凄いバックハンド・サーフィンでパーフェクト10をスコアしてスタートした。大橋もファーストウェイブで4.83をスコアしてキャンペーンをスタートさせる。もう一人の対戦相手であるアンドリュー・ドヘニーもライトのセットを掴んで6.07をスコアして2位をキープ。コリン・モーランも凄まじいバックハンドで5.10をスコアして3位となり、大橋は終始，4位を強いられる展開となった。
そんな中でもアドリュー・ドヘニーは更に6.00をスコアして3位以下の選手を完全に引き離す。そして大橋海人は後半，起死回生となるビッグレフトにテイクオフするとバレルの中に姿を消した。しかし無情にもその出口は塞がれて万事休す。サイズ、波数ともアップし、かなりタフなコンディションとなったハンティントン・ピアでチャージを繰り返した大橋海人だったが，惜しくも4位敗退となった。しかし日本人最高位となる7位という成績は次に繋がる素晴しい経験を彼に与えた。今シーズンも世界を目指し戦う彼らの活躍に期待し、日本から声援を送りたいと思う。頑張れ日本！
バンズ・ピア・クラシックとバンズ・プロ・ジュニア
http://www.vans.com/eventsites/pier-classic-2012/
Vans Pier Classic Final Results:
1 – Nat Young (USA) 15.07
2 – Nathan Yeomans (USA) 14.87
3 – Chris Ward (USA) 10.66
4 – Chase Wilson (USA) 7.00 Vans Pier Classic Semifinals Results:
Heat 1: Nathan Yeomans (USA) 15.93, Chris Ward (USA) 9.83, Mitch Crews (AUS) 6.93, Hank Gaskell (HAW) 3.83
Heat 2: Chase Wilson (USA) 10.40, Nat Young (USA) 9.04, Gabe Kling (USA) 8.56, Conner Coffin (USA) 2.50
Vans Pier Classic Quarterfinals Results:
Heat 1: Hank Gaskell (HAW) 15.50, Nate Yeomans (USA) 15.10, Cristobal De Col (PER) 9.67, Evan Valiere (HAW) 9.23
Heat 2: Chris Ward (USA) 13.34, Mitch Crews (AUS) 12.04, Tanner Gudauskas (USA) 8.97, Krystian Kymerson (BRA) 8.10
Heat 3: Chase Wilson (USA) 12.10, Nat Young (USA) 11.67, Asher Nolan (USA) 9.70, Luke Davis (USA) 8.43
Heat 4: Conner Coffin (USA) 10.50, Gabe Kling (USA) 10.50, Gavin Gillette (HAW) 6.67, Joel Centeio (HAW) 5.73
Vans Pro Junior Final Results:
1 – Keanu Asing (HAW) 12.07
2 – Andrew Doheny (USA) 11.37
3 – Ian Gentil (HAW) 7.93
4 – Conner Coffin (USA) 4.77
Vans Pro Junior Semifinals Results:
Heat 1: Keanu Asing (HAW) 11.50, Ian Gentil (HAW) 9.44, Kaimana Jaquias (HAW) 7.60, Keala Naihe (HAW) 7.24
Heat 2: Conner Coffin (USA) 14.00, Andrew Doheny (USA) 12.07, Colin Moran (USA) 9.67, Kaito Ohashi (JPN) 6.96
Vans Pro Junior Quarterfinals Results:
Heat 1: Ian Gentil (HAW) 12.10, Keanu Asing (HAW) 11.16, Cristobal De Col (PER) 10.24, Peterson Crisanto (BRA) 6.53
Heat 2: Keala Naihe (HAW) 9.60, Kaimana Jaquias (HAW) 8.77, Makai McNamara (HAW) 8.50, Ian Crane (HAW) 7.97
Heat 3: Conner Coffin (USA) 12.53, Kaito Ohashi (JPN) 9.07, J.D. Lewis (USA) 7.10, Parker Coffin (USA) 4.10
Heat 4: Colin Moran (USA) 13.00, Andrew Doheny (USA) 9.50, Keto Burns (USA) 9.40, Nathan Carvalho (HAW) 8.60
