ビラボンWJCは大会7日目。男女ともベスト8が決定。加藤嵐、大橋海人、大村奈央は9位でフィニッシュ

ビラボンWJCは大会7日目。男女ともベスト8が決定。加藤嵐、大橋海人、大村奈央は9位でフィニッシュ 


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Medi Veminardi (REU) photo:s.yamamoto
【バーレー・ヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア(2012年1月27日金曜日)】世界ナンバー1ジュニア・サーファーを決定する、2011年の ASPワールド・ジュニア・ツアー最終戦「ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト」は大会7日目。土砂降りの雨のなか嵐 のような海で選手たちはエキサイティングなサーフィンを続けた。

コンテストは女子のラウンド3からスタートし、そのあと続けて男子ラウンド4が行われ、男女ともクオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。またウイ メンズでは、第3シードのディミティ・ストイルがアレッサ・クイゾン(HAW)に敗れ、ウイメンズのASPワールド・ジュニア・タイトル・レースは、ク オーターファイナルへ勝ち進んでいるジョアン・デフェイ(FRA)、レイラ・ハースト(HAW)、フィリッパ・アンダーソン(AUS)といった3名の選手 に絞られた。

「私は、自分にプレッシャーをかけないように頑張っています。」と、ハーストが言った。「もちろん、少しのプレッシャーはありますよ。みんなワールド・タイトルについて話していますから。でも楽しもうと努力してます。」と言った。

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Sarah Mason (NZL) photo:s.yamamoto

今日の際立ったパフォーマーの1人だったサラ・メイソン(NZL)は、バックハンド・アタックで、ビッグスコアをマークし、エリー-ジーン・コ フィー(AUS)を下して、クオーターファイナルへ勝ち進んだ。「あのヒートが、そう簡単には勝てないことは分かっていました。」と、メイソンが言った。 「エリー(ジーン・コフィー)は素晴らしいサーファーなので、クォーターに勝ち上がれて本当に嬉しいです。ヒート中は、ずっとビハインドでしたが、他の選 手が何をしたのかなんて考えないようにしていました。そうする事で、落ち着いて必要なスコアをゲットすることが出来ました。」

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Nage Melamed (HAW) photo:s.yamamoto

ネイジ・メラメド(HAW)は、ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップのイベント・チャンピオンであるビアンカ・ブュイティンダッグ (ZAF)を下す、番狂わせを起こした。 メラメドは、いくつかのハイ・リスク・ターンのおかげで、ここまでの女子イベントにおけるハイエスト・ウェイブ・スコア9.80をスコアした。

「私にはビッグスコアが必要なのは分かっていたので、セットを待ちました。」と、メラメドが言った。「私はその波が本当に良い波になる事を願っていて、 ビッグスコアが出た事が分かって本当にハッピーでした。ビアンカ(ブュイティンダッグ)と戦うのが分かったとき、自分のゲームをステップアップしなくては ならないと分かりました。今回のイベントは自分にとって初めてだったので、クオーターファイナルまで勝ち上がれて最高です。この調子でファイナルまで勝ち 上がりたいですね。」

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Jack Freestone (AUS) photo:s.yamamoto

男子のASPワールド・ジュニア・タイトル・レースもまた、コナー・コフィン(USA)が、 イアン・ゴウベイア(BRA)に破れるなど、混戦の様相。カイオ・イベリ(BRA)、ギャレット・パークス(AUS)、ジャック・フリーストーン (AUS)、フリーペ・トリード(BRA)、イアン・ゴウベイア(BRA)といった選手にタイトル獲得の可能性が残されており、まだ相当な数のシナリオが 考えられる。もし仮にファイナルまでが終了した時点で、二人のサーファーが同点の場合は、2011年のASPワールド・ジュニア・チャンピオンを決定する ためにプレイオフのヒートを行うことになる。

日本の加藤嵐(JPN)と対戦したジャック・フリーストーン(AUS)は間一髪で危機を逃れ、僅か0.07ポイント差で勝ち上がった。「僕は彼が勝ったと 思いました。スコアボードには彼が7.27と6.00と表示されたんです。」と、フリーストーンが言った。「それで最後の瞬間に変わって、何が何だか分か りませんでした。でも僕が勝っていた。」

加藤嵐、大橋海人、大村奈央は9位でフィニッシュ。

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Arashi Kato (JPN) photo:s.yamamoto

本日の日本男子は、ラウンド4のヒート2に加藤嵐がジャック・フリーストーン(AUS)と、ヒート5の大橋海人はギャレット・パークス(AUS)と対戦。また女子では、大村奈央が女子ラウンド3ヒート6でオーストラリアのフェリシティ・パーメターと対戦した。

加藤嵐のヒートがスタート。バーレーの波を知り尽くしたフリーストーンは、難しいコンディションでも、スコアリング・ウェイブを見つけ出し、リードを広げ て行く。加藤に必要なスコアは6.40 。後半に入り、じっくりと波を待った加藤嵐は、パーフェクト・フォームで、リエントリーとカーヴィングのコンビネーションで6.33をスコア。惜しくも逆 転ならずも3.87のところまで追い上げた。しかし、そこでタイムアップ。10.20対10.13の僅か0.07ポイント差で惜しくも敗退。9位でフィ ニッシュとなった。

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Kaito Ohashi (JPN) photo:s.yamamoto

ヒート5では大橋海人が登場。対戦相手はギャレット・パークス。ギャレット・パークスはシャープなオフザトップで5.83をスコアしてヒートを開 始。続けて6.83をスコア。早くも大橋海人はコンビネーションに追い込まれる。スコアリング・ウェイブを探す大橋海人に対し、フロントサイド・ブロウ テール・スライドなどの大技を連発するギャレットは、更に7.60をスコアするとヒートスコアを14.43まで押し上げる。最後まで諦めずバックハンドで 攻め続けた大橋海人だったが惜しくもここで敗退。9位でフィニッシュ。

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Nao omura (JPN) photo:s.yamamoto

大村奈央はオーストラリアのフェリシティ・パーメターと対戦。スタートから鋭いカーヴィング・ターンのコンビネーションで7.00をスコアしリード をとった大村。パーメターもパワフルなバックハンドで6.00をスコアして応戦する。そのまま大村が僅差のリードを保ったまま後半戦へ。しかし残り10 分、パーメターが4.67をスコアして逆転。残り時間は5分を切り大村に必要なスコアは3.67。起死回生を狙いビッグ・ラウンドハウス・カットバックを 決める大村だったが、スコアはまさかの3.57。残された時間を使いスコアリング・ウェイブを探す大村だったが、そのままタイムアップ。2戦連続5位で ASPランキング5位の大村奈央は9位でフィニッシュとなった。

これで日本勢は男女とも全員敗退となった。

明日も現地時間で7:30AMファーストコール。午前8時のスタートの予定。

今回は、コーチとして田中樹も渡豪し陣頭指揮を執る。今回のイベントはジュニア世界チャンピオンが決定するASPジュニアツアー最終戦。バリで17位、ブ ラジル9位となった加藤嵐が現在、総合15位タイで日本男子トップとなっている。また女子では、バリとブラジルで5位となった大村奈央が総合ランキング5 位につけている。今年も世界を目指して頑張ろう!日本。

ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト:ウイメンズ・ラウンド3
ヒート1:フィリッパ・アンダーソン(AUS)9.43 def.。クインシー・デイビス(USA)4.23
ヒート2:サラ・メイソン(NZL)13.57 def.。エリー-ジーン・コフィー(AUS)11.67
ヒート3:ネイジ・メラメド(HAW)15.63 def.。ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)14.16
ヒート4:ジョアン・デフェイ(FRA)10.16 def.。ホリー-スー・コフィー(AUS)5.96
ヒート5:レイラ・ハースト(HAW)12.17 def.。エデン・プットランド(AUS)11.33
ヒート6:フェリシティ・パーメター(AUS)10.67 def.。大村奈央(JPN)10.57
ヒート7:サラ・バウム(ZAF)16.94 def.。マウド・ル・カー(FRA)7.83
ヒート8:アレッサ・クイゾン(HAW)12.90 def.。ディミティ・ストイル(AUS)11.93

ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト:ラウンド4
ヒート1:ミディ・ヴィミナルディ(REU)12.50 def.。マテイア・ヒクイリー(PYF)7.67
ヒート2:ジャック・フリーストーン(AUS)10.20 def.。加藤嵐(JPN)10.13
ヒート3:イアン・ゴウベイア(BRA)10.90 def.。コナー・コフィン(USA)5.77
ヒート4:ウエイド・カーマイケル(AUS)11.50 def.。バスコ・リベリオ(PRT)6.33
ヒート5:ギャレット・パークス(AUS)14.43 def.。大橋海人(JPN)6.60
ヒート6:フリーペ・トリード(BRA)17.30 def.。ベイリック・デ・ブリース(ZAF)10.44
ヒート7:ネイザン・カバーロ(HAW)12,77 def.。エヴァン・トンプソン(USA)8.43
ヒート8:ディーン・ボウエン(AUS)10.20 def.。ソリ・ベイリー(AUS)10.07

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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。