ASPプライムイベント
「スーパーサーフ・インターナショナル・プライム」

2011年5月31-6月5日 インビトゥバ、サンタカタリーナ/ブラジル


17歳のガブリエル・メディーナが、ブラジルで行われた
ASPプライムで優勝。大野修聖は初戦敗退

Gabriel Medina, 2011 SuperSurf Internacional Champion.

【プライア・ダ・ヴィラ(インビトゥバ)、サンタカタリーナ/ブラジル(2011年6月5日日曜日)】2011年5月31日-6月5日のウエイティング期間でブラジル、サンタカタリーナのプライア・ダ・ヴィラで開催されていたASP男子プライム・イベント第5戦「スーパー・サーフ・インターナショナル・プライム」が終了。17歳のヤング・ブラジリアン、ガブリエル・メディーナが見事勝利を勝ち取った。

メディーナは、6-8フィート・レンジ(2-3メートル)のプライア・ダ・ヴィラのレフトハンダーで行われたファイナルで,ベテラン・オージーのトム・ウィッタカーと対戦。ファイナル・ヒートで2つのビッグエアを決めたメディーナは、本日2度目のパーフェクト10をスコアして圧勝した。

「何と言えば良いか分からないよ」と、ガブリエル・メディーナが言った。「僕は2年前、フロリアノポリスで優勝したんです。僕が15のときです。でも、これは信じられない! プライア・ダ・ヴィラでサーフィンをしたのは,今回が初めてだったんです。僕はここで上手くやりたかったんです。家族全員を連れて来ましたからね。そして、ホームでの試合は気持ちが落ち着いて出来ました。このインビトゥバに来てくれたみんなと僕のスポンサーに感謝したいです。彼らなしでは、僕はこの場所にいることはできなかった。」

トム・ウィッタカー(AUS)が2位


トム・ウィッタカー(AUS)はファイナル・ヒートを6.83でスタートした。しかし、メディーナは、フロントサイドのビッグ・エアからカーヴィングでインサイドに繋ぎ,エンディングも更なるビッグエアを決めて9.10をスコアして大逆転。ビーチの大声援に後押しされたメディーナは、その10分後に今日2本目となるパーフェクト10までマーク。彼の勢いは誰も止められない感じだった。

「ガブリエルは、間違いなくイベントにおけるベスト・サーファーだった」と、トム・ウィッタカーが言った。「今日、誰も彼を倒すことができなかった。若いサーファーが、このようなプライム・イベントで優勝するのを見れてうれしいよ。僕は、ブラジルのサーフィンの未来が明るいと感じるし、皆はそのような有能なサーファーがいることを誇りに思うべきだと思うよ。この場所が大好きなんだ。ここでは良い結果を残しているからね。(ウィッタカーは、2004年のブラジリアンASPワールド・ツアー・イベントで2位になった)最高のエンディングでうれしいよ。」

リチャード・クリスティ(NZL)とゲイブ・クリング(USA)3位


セミファイナルでリチャード・クリスティ(NZL)と対戦したガブリエル・メディーナは、スーパーマン、スタイリッシュなレイバック、カーヴィング、オフザトップといったプログレッシブ・サーフィンにおけるスピードと物凄い技のレパートリーを披露した。

「僕は本当にファイナルに残りたかったけど、ガブリエル(メディナ)が見せたサーフィンに対して,僕は手も足も出せなかったね。」と、リチャード・クリスティ(NZL)がいった。「僕はダミアン(ホブグッド)との彼のヒートを見ていたけど、彼はめちゃくちゃビッグなエアを決めていたよ。だから僕に対しても同じことを決めて来るんだろうなと思っていた。彼にお祝いを言いたいね。でも僕も、この結果で価値あるランキング・ポイントを手に入れたから嬉しいよ。」クリスティは、ASPワールドランキング・ナンバー55からナンバー44にランクアップした。

また、セミファイナルに勝ち上がったゲイブ・クリング(USA)も3位タイとなり,4,225ポイントを獲得し,ランキング47位から41位へジャンプアップした。「それは、タフなヒートだった」と、ゲイブ・クリングが言った。「僕が掴んだ最後の波で勝ったと思ったんだ。でも、より強烈なファースト・ターンが必要だったのかもしれない。とはいえ3位は僕にとって素晴らしい結果だよ」

大野修聖がファーストラウンドで敗退

ブラジルでのプライム第2戦目に挑んだ日本の大野修聖は,ラウンドオブ96ヒート19に登場。ディオン・アトキンソン、ディラン・グレイヴス、グスタボ・フェルナンデスと対戦した。開始5分にファーストウェイブへアプローチした大野は、クリティカル・セクションでパワフルなカーヴィングとカットバックのコンビネーションで5.50をスコア。さらに緩慢なセクションをカーヴィングでねじ込む大野修聖。レイバック気味に一気にテールを蹴り出し、大きなスプレーを上げる大野だったが、最終5.50、5.07のヒートスコア10.57で4位敗退、73位タイでフィニッシュとなった。

大野修聖は,今シーズンのスタートから、日本人として初めてプライムイベントでクオーターファイナルに残り,5位入賞。マーガレットリバーのプライムイベントでも13位。カリフォルニアでは25位となり、前回のブラジルで13位に入り,現在ASPワールド・ランキング55位にランクイン。

ASPは今シーズンより、ワールド・タイトル・レース、プライム、スター・イベントの順位を1本化したワールド・ランキング・システムを起動させている。シーズン中盤と最後の年2回メンバーの入れ替えが行われるのだ。最初のローテーションは9月15日に終了するニューヨークで開催されるクイックシルバープロで、次の9月18日から始まるカリフォルニアのハーレープロから新しいメンバーに入れ替わる。

マーが目指すASPワールド・ツアーは、ASPワールド・ランキングのトップ34(ワイルドカード2名を含む)だけが出場出来るもの。今シーズンは最高の滑り出しを見せているマー。この勢いでトップ32に入りクオリファイを目指せ。

確実に勝ち上がるためのサーフィンと,タクティクスを身に付けた今シーズンの大野修聖。次回、彼が出場予定のASPプライム・イベントは、ポルトガルのエリセイラで6月14日から19日で開催される「クイックシルバー・プロ・ポルトガル」。一つでも多く勝ち上がり日本に元気を届けたいと奮闘する大野修聖を日本から応援して欲しい。がんばろう日本!

 

スーパー・サーフ・インターナショナル・プライム最終結果:

優勝-ガブリエル・メディーナ(BRA)19.10 賞金40,000ドルと6,500ポイント獲得

2位-トム・ウィッタカー(AUS)10.66 賞金20,000ドルと5,200ポイント獲得

SF 1:トム・ウィッタカー(AUS)13.73  ゲイブ・クリング(USA)13.10

SF 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)19.60  リチャード・クリスティ(NZL)15.20

QF 1:トム・ウィッタカー(AUS)17.10 ヒズノメ・ベテーロ(BRA)14.27

QF 2:ゲイブ・クリング(USA)12.50  メイソン・ホー(HAW)7.97

QF 3:ガブリエル・メディーナ(BRA)19.73  ダミアン・ホブグッド(USA)13.74

QF 4:リチャード・クリスティ(NZL)14.77 ディラン・グレイヴス(PRI)13.93