コロへ・アンディーノ、カンガルー・アイランド・プロで優勝

ASP6スターイベント
ファンタスティック・ヌードル・カンガルー・
アイランド・プロ

2011年11月4-9日 ビボンヌ・ベイ 、カンガルー・アイランド、南オーストラリア


コロへ・アンディーノ、カンガルー・アイランド・プロで優勝。
ASP6スターイベント3連勝

Kolohe Andino (USA) Pic ASP/Robertson nd his giant cheque that got

【ビボンヌ・ベイ、カンガルー・アイランド、サウスオーストラリア(2011年11月9日水曜日)】サウスオーストラリアのカンガルー・アイランドにあるビボンヌ・ベイで11月4日から開催されていたASP6スターイベント「ファンタスティック・ヌードル・カンガルーアイランド・プロ」が終了。ファイナルでジェイ・クイン(NZL)を下した、コロヘ・アンディーノ(USA)が優勝。

コンディション不良のため、3日連続で延期を強いられていたコンテストも、ウエイティング期間の最終日にようやく再開。波は上がったが、ビボンヌ・ベイは強いオンショアによる大荒れの2 – 3フィート・コンディションでファイナルデイを迎えた。

アンディーノは、ナンバー1シードとして今回のイベントに参加。彼の目には、しっかりと2012年のASPワールド・タイトル・シリーズへクオリファイすることが見えている。絶好調のアンディーノは、イベントのファースト・ヒートから飛ばし、のっけから巨大なブロウ・テール・ターンとモンスター・エアを炸裂させた。ファイナルでは、次から次へと波をキャッチし、トップとボトムを上手く使ったサーフィンを披露。もちろんランプが現れれば、必ずエアを仕掛けて行った。ASP6スター・イベントを3連勝したアンディーノは、現在ASPワールド・ランキングで24位へジャンプアップした。

「いまは、ちょっと夢のような気分ですね。」と、アンディーノが言った。「来年のASPワールド・タイトル・シリーズをメイク出来たらと思っています。僕はただ負けず嫌いで、勝ちたいだけなんです。ここで勝つチャンスが、かなりあることは理解していました。。自分の思い通りに事が運んで嬉しいですよ。ツアーイベントで優勝しているガブリエル・メディーナのような選手がいるところへ、早く参加したですよ。彼がツアー2勝目をあげたあと、僕もそこにいなくちゃダメだって思いました。」

惜しくも2位となったクインは、大きいセットが入るまでプライオリティーを保持し、ウエイティング・ゲームを演じた。しかし、その波は勝利を掴むには充分ではなかった。イベントを通して、クインのパワフルなカーヴィングはギャラリーとジャッジに感動を与えたが、ファイナルでは風の影響を受けたコンディションに翻弄されてしまった。

「もっと良い気分を味わえたはずなのに、いまいちの気分ですね。僕が出来ることは、それ以上ありませんでしたけど。」とクインが言った。「コロヘ(アンディーノ)はヒザ波で8ポイント・ライドが出来るけど、僕にはできない。でも好結果ですよ。これでランキングがアップするはずです。ランクアップ出来れば、少しの自信を持ってハワイに入れます。」

ミッチ・クルーズ(AUS)は、イベントを通したフォーム・サーファーの1人だったが、セミファイナルでホットなコロヘ・アンディーノ(USA)と対戦した。クルーズはいくつかのハイスコアを記録したが、アンディーノの冷酷なバックハンド・アタックの前に敗れ去った。とはいえ、クルーズは、ASPワールド・ランキングで63位から56位へとジャンプアップした。

「僕はかなり残念ですね。僕は、このイベントに勝つと本当に固く決心していたので。」と、クルーズが言った。「最近の5つのイベントで僕は、2位、3位、5位、9位でした。これでもうひとつ3位が増えましたね。接戦でした。僕は一勝したいだけなんです。ブラザー(コロヘ・アンディーノ)は、いま誰にも止められないね。残り時間は20分。ビッグスコアが必要で、セットが来れば8.00か9.00がゲット出来ると思っていたんです。小さい波でバックハンドのエアを決めて、8.77をスコア。この調子で逆転出来ると思ったんですが、それから全く良い波が入って来なかったんです。」

 

辻裕次郎、田嶋鉄兵、大澤伸幸が出場。大澤が25位、田嶋、辻が37位 


teppei tajima

今回のイベントには、日本から、辻裕次郎、田嶋鉄兵、大澤伸幸が出場。ラウンドオブ96からスタートした3名の先頭に立ってで登場したのは辻裕次郎。前半をリードした辻裕次郎は、中盤にニック・ライリーに逆転され2位になったものの、後半に入り4.93をマーク。再びトップを奪い返し、駄目押しの4.63をスコアして1位でラウンドアップした。

大澤伸幸は、オープニングライドから6.00をスコアし前半をリード。中盤に入り、ビリー・ステアメンドが逆転。後半にステアメンドが7.17をスコアしてリードを広げるも、大澤も3.5をスコアし追撃。ステアメンドを逆転することは出来なかったが2位でラウンドアップした。

田嶋鉄兵は、4.50、2.43をスコアし、エイドリアン・トヨンに次いで2位で前半を折り返す。ヒート終盤に入りレフトにテイクオフした田嶋は、バックハンドのフローターでクローズアウト・セクションを抜け、そこからカットバックを決め逆転に成功。残り時間5分にはバックハンドでリエントリーを連発し、6.17をスコアして1位でラウンドアップした。

ラウンドオブ48では辻裕次郎と大澤伸幸が同じ第7ヒートで戦う事となった。フォアハンドのエアリバースを決める大澤は5.33、5.27をマーク。ジェイ・クインがバックハンドでスコアをまとめリード。辻はスコアリング・ウェイブを見つけることが出来ない。フォアハンドでノーグラブのエアマニューバーや鋭いリエントリーを披露した大澤伸幸は、終始2位をキープ。このままラウンドアップと誰もが思っていたが、終了間際のルーク・キャンベルの最後の1本で逆転され3位へ転落。辻裕次郎は後半に入り、バックハンドでクローズアウトセクションへのハードなリエントリー、フォアハンドのテールドリフトなど多彩なテクニックを披露し追い上げたが逆転することは出来ず4位で敗退となった。

そして、ヒート9での田嶋鉄兵の対戦相手は、チャールズ・マーティン、ショーン・ジュベール、グレン・ホールといった強者。田嶋は全く波に乗らず前半を折り返す。コンビネーションに追い込まれた田嶋は後半に反撃開始。レフトを掴み、クリティカルセクションを攻めるリエントリーを連発し6.07をスコア。更にバックハンドで5.67をマークし、11.74をスコアするも4位で敗退となった。

このイベントが終了し、今年のASPイベントもついにハワイのトリプルクラウンを残すだけとなった。バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィンの第1戦「リーフ・ハワイアン・プロ」はハレイワのアリイ・ビーチ・パークで11月12~23日で開催される。このイベントには、大野修聖が出場。またオールタネイトの補欠で田嶋鉄兵もエントリーしている。日本の旗を掲げて海外で頑張る彼らの活躍に期待し、エールを送り続けよう。がんばろう!日本。

ファンタスティック・ヌードル・カンガルーアイランド・プロ:
ファイナル
優勝:コロヘ・アンディーノ(USA)15.33
2位:ジェイ・クイン(NZL)13.64

セミファイナル
SF1:
コロヘ・アンディーノ(USA)17.17 def.。
ミッチ・クルーズ(AUS)15.27
SF2:
ジェイ・クイン(NZL)11.83 def.。
リチャード・クリスティ(NZL)8.50

クオーターファイナル
QF1:
コロヘ・アンディーノ(USA)16.20 def.。
マイケル・ダンフィ(USA)14.50
QF2:
ミッチ・クルーズ(AUS)12.76 def.。
エヴァン・ガイゼルマン(USA)11.17
QF3:
ジェイ・クイン(NZL)13.90 def.。
ビリー・ステアメンド(NZL)
QF4:
リチャード・クリスティ(NZL)13.17 def.。
パース・スタンディック(AUS)9.80